
「Aちゃんがこの世に生まれてきた使命は何?」
新生児室で看護師として働いていたときのこと
予定より母体で生活できず、この世に産まれてきたAちゃんがいた
外見上でも障害を持っていた
母親は堕ろすつもりだったが間に合わなかったと言った
Aちゃんはミルクをよく飲んだ
Aちゃんはじーっと人をみつめた
ある日、泣き止まないAちゃんを抱っこしながら
Aちゃんに心の中で聞いた
「Aちゃんがこの世に生まれてきた使命は何?」
本で、赤ちゃんはお母さんやお父さんを選んで生まれてくると読んだ
誰かが、障害を持って生まれてくる子は、両親にきづきを与えるためだと言った
私は、自分の使命とは何かを考えていた時だった
「生きたいだけ」
Aちゃんは、すやすやと私の腕の中で眠った
Aちゃんの余命は今の医学の見地からはあと半年らしい
ある晴れた暑い日の午後のはなし