確認したいこともあって、「神様ゲーム」を読み返してみた。それにしてもこの作品、麻耶雄嵩の才能を感じさせるとんでもない作品だなと思う。講談社の『ミステリーランド』という中途半端に子ども向けのシリーズの1冊だが、全然子ども向けではない。これはまったく大人向けの作品である。
 主人公の少年が掃除の時に「自分は神様」という少年と話す。彼は様々なことを知っていて担任の先生の不倫のことまで言及する。それが嘘か本当かはわからない。でも主人公は段々と彼が神様であると思い始める。そんな折り、主人公の親友が事故死をしてしまう。それでも主人公は親友が事故死であることを納得できないでいる。そして「神様」はあれは殺人という・・・この後にとんでもないオチが待っている。それがあまりに麻耶雄嵩的でなんというか、すごい。この作品には彼が神様なのか、親友は本当に殺されたのか、殺されたのなら誰に、なぜ殺されたかという謎があるわけだが、これで終われるのが麻耶雄嵩なのだろう。とにかく読後感は悪いものの読む価値はある。
久しぶりの我孫子武丸。あらすじとしては・・・近未来の日本では結婚をPM社という結婚紹介会社の相性で決めるようになっていた。そこで「特A」というとても良い相性となった二人だが、新婚旅行直後に相性の悪さから離婚を決意する。しかし、PM社の動きもあり、それがかなわなくなりそうになるが、その裏には思いもよらない事実があった・・・というもの。広義のミステリとも言えるが、まあSFといった方が正しいと思う。テーマはおもしろいし、気軽に読めるタッチだし、1時間半弱で読破した。ちょっとステレオタイプな展開だったが、読んでいる間は楽しむことができた。外国だったらTVスペシャルみたいな感じで映像化されそうな気もする。
待ちに待って3年。やっと「SP」の映画が公開された。ということで早速見たが、おもしろい。変な感想だが、TVのスペシャル的な映画だったと思う。ただし、もともと「SP」がテレビドラマと思えない完成度の作品だったから、レベルは高い。最初のエピソードから緊張感を持ってぐいぐい引っ張っていく。中だるみもせず、90分くらいを一気に見せる。とても良い出来。不満があるとすれば3時間になっても良いから、次作「革命編」と一本にして欲しかったくらいかなと。
具体的な内容にはあまりふれないようにしておくが、もう一つ?の「SP」チームがどうなるのかなと言うのは気になるし、予告編で出た「別人」というのがとんでもなく気になる。早く3月にならないかな。