マーラーの交響曲第2番 「復活」

 

 

私が勝ち得た翼を広げて

私は舞いあがろう

私はふたたび生きるために死ぬのだ

 

 

 

昨年から取り組んできたプログラム

こんな曲の本番を目前にして

 

 

大好きな大好きな

わたしの祖母 ちゃあちゃんと

我が家の犬娘と兄妹のように成長してきた

妹家の小さなチワワの一球が

 

 

まるで申し合わせたように

仲良くあちらの世界へと旅立ちました

 

 

 

フタリとも・・・

こんなこと

 

みんながビックリしちゃうじゃない・・・

 

 

 

家族だけでの小さなお別れの式は

音楽あり笑いあり

 

 

まるでいつもどおり

こたつを囲んでワイワイやっているような

そんな和やかな時間でした

 

 

お散歩の途中

道端で出会った植物たちと 内緒話をしてみたり

 

 

ムクドリの大群をみては

まるで一緒に旅してきたかのように

見知らぬ街での大冒険を思い描いたり

 

 

楽しいこと

いっぱいしたよね

 

 

嬉しいことがあると

わたしとそっくりなカタチをした両手を胸にあてて

顔をちょっぴり空にむけながら

 

 

「ああ わたしはなんて幸せなんでしょハート

 

 

なんて

いくつになっても乙女だった祖母

 

 

「ちゃあちゃんは オーケストラが演奏を始める前の

 音合わせの音が大好きなの!」

 

 

そんなことも言っていたよね

 

 

音合わせだけじゃなくって

最後までちゃんと聴いててくれるかなぁ

 

 

 

生まれてきたということは

必ずいつか

そのクライマックスである死をむかえること

 

 

それに気づいた幼い頃

不安と恐怖で眠れない夜もあったけれど

 

 

そんなことないよ

怖くなんてないんだよ

 

 

そのプロセスを思いっきり楽しんで! と

 

 

その身をもって教えてくれる

わたしの大切な家族達

 

 

そんな存在を ぐんと近くに感じながら

いつもより少し静かでゆっくりとした時間のなかを

 

 

ゆらりゆらり

 

ゆらりゆらりと・・・

 

 

 

そして笑顔で

いつもと変わりのない挨拶を

 

 

バイバイ またね