チューナーはいくつか持っていて、これはSEIKOのチューナー。確か今年の初め頃に、1,500円くらいで買ったものだ。これを買った理由は、ピッチ(音程)のずれをデジタル表示するチューナーが欲しかったからである。液晶の右下のところに、「-06」という表示が見える。これは、ピッチが6セント(CENT)低いということを表している。1セントは半音の100分の1である。よく売っているBOSSやYAMAHAのチューナーでこの表示ができるものは見当たらなかった。
さて、なぜデジタル表示かというと、人は(というか自分は)どれくらいのピッチのずれが検知できるかということに興味があったからである。ちょっと実験してみたが、予想通り判定は難しい。例えばペグのつまみを操作して微妙にピッチを変えようとすると、自分は当然つまみに力を入れていることは知っているので、音程が変わったことを検知できているのか、自分が力を入れているからピッチが「変わっているはずだ」と感じているだけなのか、よく分からないのである。ちゃんと測定するなら、やはり第三者がいないと難しいだろう。
ただ、普通に弾いていて、どれかの弦が何かちょっとピッチが下がってるな、と思って確かめると4セントくらい低かったりするので、それくらいの検出能力はありそうだ。もっとも、弦によって(つまり低い音か高い音かによって)も違うかも知れないし、色々な条件によっても違いがありそうな気はする。どこかの大学でこんな研究をやったりしていないかな。