木が好き、木目が好きだ。なので、木目がまったく見えないブラックとかレッドとかの塗りつぶしのフィニッシュは嫌いである。せっかくの木目をなぜ隠してしまう様なことをするのか？ 木目が見えないということは、それだけ塗装が厚いということではないか？（これは必ずしもそうではない気はするのと、個人的には塗装が厚いと音が悪くなるとは思っていない。塗装が厚いのは好きではないが。） しかし、世の中のギターを見れば分かる通り、多くの人が塗りつぶしを好むのは困ったものだ。
木目では、やはりアッシュが美しい。昔の国産ギターによく使われていたセンの木は、木目が詰まっていてちょっと品がない感じだ。アルダーは、木の色が少し暗めなこともあって地味な感じだが、時々色白で木目もはっきりした、素敵なのがあったりする。アルダーに限らず、同じ種類の木といっても個体差はとても大きいものだ。メイプルは比較的普通の目立たない木目だが、フレイムやキルト、バーズアイなどの「杢」が魅力的。
欅なども木目がとても素晴らしいが、ギターになっているのを見たことがないのは、たぶん軽い材がないのだろう。ギター材は海外のものが多い様だが、国産材のボディーとネックのギターをいつか持ってみたい。
美しい木には、サンバーストやヴィンテージナチュラルのフィニッシュが必要だ。考えれば考えるほど、塗りつぶしのフィニッシュなど「あり得ない」気がしてくる。が・・・、ストラトのバーガンディミストとレイクプラシッドブルーだけはとっても欲しいのはどうしたものか。ん～。