光があるところ必ず影がある美術品の世界には、本物か偽物かという問題が光と影、太陽と月の関係のようについてまわります。 人間の作ったもので、人間がかかわっている以上、偽物をなくすということは不可能でしょう。 偽物の多い作家というのも存在します。近代日本画の祖と呼ばれる橋本雅邦や江戸時代の文人画家、谷文晁などがその代表格だと思います。 実際に実物を見ないとなんともいえないのですが、谷文晁や葛飾北斎の肉筆と聞けばまず贋作と疑ってかかった方がいいです。公式の鑑定機関がないのもその一因です。