昭和感あふれる、でもとても広くて
清潔な部屋のソファに並んで座って、
ビールを飲みながら話をする。
遠くの美術館まで足を運んで
マティスやスラーを見に行ったという
古坂の話は面白かった。
そのまま、自然と愛撫が始まり、
シャワーも浴びて、ベッドへ。

古坂の手つきは慣れていて、
私はあっという間に吹かされてしまった。
飲んだ後というのもあり、我ながら
びっくりするぐらいの量だった。
やがて入ってきたものはとても大きくて硬くて、よかった。
願わくばもう少し時間をかけて突いてほしかったな。
私の深い、一番感じるところにやすやすと届いていて、
だからこそ彼も気持ちよかったのだろう。
そういうことにしとく。

終わった後も、私の体を撫で、
「僕もあなたがタイプだったのに、川西君に
先を越されちゃったからな」
などと、嬉しいことをいう。
「でも、こうなったこと彼には内緒ね」
私は大人なので、誰も傷つけないようにしたかった。
言わなきゃわからない。川西君は、きっと知りたくないだろう。
「うん。でも、よかったら3人でしない?」
「それはいいわね!」
あっさり答えたのがよくなかったのか。そこは
恥じらうべきだったか。しかし、酒とプレイの余韻で
つい正直に答えてしまった。

あとは家族の話とか、たわいもない話をして、
私は2回戦を促そうとしたがそこまでには至らず。
(相変わらず力不足な私)
古坂は川西君と合流するため、夜の街に消えた。
私はモスコミュールに未練を残しつつ、
家路についた。