発達障がいのある大学生が障がい者雇用枠で就職活動を行おうとすると、面接では必ず欲しい配慮を尋ねられます。

面接官は必ずしも発達障がいについて詳しい知識を持っているとは限りません。発達障がいの知識を持たない人にもどのように自分の特性を説明して、理解していただくか、仕事をするうえで自分の欲しい配慮を具体的に伝えられるかどうかが、就職活動での成功のポイントになります。

自分の欲しい配慮を伝えることは、実は簡単ではありません。自分の特性を相手が理解できるように説明できるということは、自分自身が発達障がいを受け入れていて、なおかつ自分の特性を冷静に分析し、第三者にも伝えるわけですから、自己理解とともに相手に対して伝える力も必要なのです。

雇用の分野での合理的配慮の提供義務が規定されましたが、業主は障がい者の申し出に基づき、障がい者と話し合い、その意向を十分に尊重したうえで、過重な負担にならない範囲内で合理的配慮に関わる何らかの措置を講じることができます。欲しい配慮は自ら申し出る必要があるのです。

障がい者雇用枠の求人に応募する人は、自分が求める配慮はどのようなもので、その配慮の希望は世間一般的に受け入れられるものなのか、基準となる考えを持っていることが必要になります。今後長く働いていくうえでは、自分の特性を明確に伝えられること、欲しい配慮を具体的に伝えることは必須です。初めて就職活動を経験する学生の方々には難しいことかもしれませんが、就職活動の支援に関わる人たちと相談しながら準備をしていきましょう。

一歩一歩準備を進める皆さんを応援しています。

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