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「嘘って、好きです。 その人の、ホントの本当が、見えるから。」
って言ったのって、たしか遠藤周作氏だったっけ‥‥。
そのお話しを聞いたとき、「ホントだ‥」って、すごく感動したのを覚えてる。
それまで「ウソ」にあまりいいイメージが無かったから余計に、彼の視点の転換に驚いたの。
そしてなにより、遠藤氏の洞察力の深さと、ヒトを見つめる温かいまなざしに感服しちゃった。
虚構を話すからって、表面的に嫌悪してるだけじゃ、人間としてまだまだ未熟なのね‥って。
自我が傷付くのを恐れて、小さなウソで自分を飾り立てたり、都合の悪いコトだけ何とかゴマカしたりする大人は、
歳を重ねるほど、身の周りに増えてくる。
そんなとき、遠藤氏のこの言葉を思い出したら、一体相手が人生において一番何を恐れ、ホントはどう在りたいのか、
その真実の姿が見えて来るのかもしれないな‥‥。
さいきん、自分の職場が入ったビルを、最後の最後まで案内しないっていう、一風変わった男性に出会ったの。
「上場してるけど、建物見たらみんなビックリするから‥」って言うだけで、品川の事務所には結局行かず終いだった。
知り合いがプライベートで十数年以上も親交のある、理系サラリーマンの某氏。
一緒に車に同乗していた彼の奥様の勤める病院も、「キレイな建物じゃないから・・笑。」と、
聖路加近くの立派な、某高度医療センターの建物は詳しく案内して下さっても、
ご自分が看護士として勤務してらっしゃる病院には、一向に案内してもらえなくて。
代わりに私の母校は熱心に見て周り、「卒業生にはアノ人が居るんですよね‥」とか、色々質問を受けたりして。
私はプライベートではいつでも誰にでも裸の自分でいたいからこそ、何だか相手に拒絶されてるみたいで、哀しかった。
私‥、そのお二方のナマの日常に、ただ触れてみたかっただけなのにな‥‥。
ネットで検索かければ簡単に調べられそうな、病院や建物の既製の情報より、
そのとき一緒に居られる相手の、今現在とこれまでの人生の一部に触れて、
彼らからしか得られないプライベートなエピソードを、ただ一緒に共感してみたかっただけだから。
その職場が社会的にどうこうだとか、そんな評価をするつもりなんて、まったく絶対に無いのに。。。
ヒトには誰しも、こう見られたいと願う、「理想の自己像」があるって思うの。
それに向かって一歩でも近付こうと努力するし、もがき続ける。
そしてまた、理想と現実の乖離に、劣等感を抱いたりもする。
ヒトとして、弱ければ弱いほど、強く。
虚構を語るしかない、ヒトを見る目を認められてない、信用されてない人間ってコトでもあるのかもね‥‥。
いまの自分‥って。
ワタシ‥、そんなに薄っぺらい価値観で生きてるように見られてるのか。。。
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