先日、ある受講生さんからメールがありました。
とっても、ほっこりするものなのですが、
その前に、
その方は、去年、ご自身の目標を設定するお勉強(H2O's Program)を受講されて、その中で、
幼少の頃は、どれだけ不幸でおどろおどろしいものか、思い出すのも怖いけど、でも自分というものを知りたから向き合ってみよう、とお話されました。
何がおどろおどろしいかというと。。。
お父さんが、ある日の夕食にお母さんの作ったシチューを投げた。(お父さんがなぜそうしたのかは忘れてしまいましたが。。。)
それが茶の間の柱に投げられて、そこにはシチューのシミが残り、それを見るたびにあの時の悲しい思いを思い出していた、と。
お父さんはいつもそうやって投げるのかを聞いてみると、思い出すのはその1回。
おどろおどろしいこと、その2は、
お母さんに長~いものさしで叩かれた。。。とても痛かった。
足に物差しの細長い跡が残り、それが悲しかった。
はい、私はハエ叩きで叩かれて、足に赤々と網の目の跡が綺麗に残りました。
痛かったけど、その細かな網の目の鮮明さに、すげ~!と心奪われたのを覚えています(笑)
そして、なぜハエ叩きで叩かれたのかは覚えていない (^^;
おどろおどろしいこと、その3は、
何か親の言う事をきかなかったのか、外に出された。。。悲しかった。
はい、私も火遊びをして、外に出されました。
それからおもちゃを片付けなかったから、ほうきでどんどん外に掃かれました。。。
。。。。と、どんなおどろおどろしいことがでてくるのだろう、と期待しましたが(笑)
うん、どれも昭和を過ごしてきた子どもは、経験あるもので、
そこに一緒にいた他の受講生さんも、皆さん、あった、あった、と。
おどろおどろしい幼少期に向きあった受講生さんは、
え? 私はどれだけ不幸かとこの50年ずっとその思いを持ってきましたが、それは違いましたか?
と混乱、困惑。。。
しかも、お父さんが何かを投げたのは記憶上、その1回きりで、それ以外思い出せなくて。
でも、その方には、いつもお父さんはそうだった、ということになっていました。
それは、その方が、柱のシミを見るたびに思い出すから、いつもお父さんは投げていた、という記憶になっていて、
あら? 私は不幸な家庭で育ったのではない?
はい、そうですね。ごくごく、一般的な家庭ですね。
とお伝えすると、
えーーーーーーーー!!! この50年の思いは何だったのかーーーー!!!
びっくりされていました。
私は不幸だということの支えが無くなってしまいました(笑)
その方が、先日メールをくださいました。
お母さんから、
あなたが5歳の頃、ばあちゃんに書いたお手紙が見つかった、
と連絡があり、とても興味があったから見に行きました、と。
とても上手な字で、ばあちゃんの似顔絵はオレンジやピンク、赤や水色・・・カラフルな色彩で・・・
私が勝手に色付けしたおどろおどろしい幼少期とは似ても似つかぬ正反対な答えが50年近く経過して手元に帰ってきました。
先生にも見せたいです。
と。
なんと可愛らしく、素敵なお話☆
おばあちゃんが大事にその手紙を持っていらしたのでしょうね。愛情に囲まれて、幸せなこと。
残念だけど、やっぱり、どこをどうやっても、おどろおどろしいものはなく(笑) 幸せですね。
記憶って、ホントにいい加減。
それを正しいことと思い込んでいるとしたら。。。。人生、もったいない。