今日、たまたまMBAのときの同級生と夕飯を共にした。
ちょうど同じ時期に、今後の身の振り方を考えているということでディスカッションを行なう。
そこで、共通認識として出てきたのが、組織化能力が今後の社会活動のキーワードになるということ。


約20年くらい前までは、終身雇用制(実際には建前なのだが)、に守られた会社社会においては、会社という組織が個人が最も重きを置く社会活動の場であった。
MBAの同級生の彼は、日本最大の情報産業会社を経て、国際的なコンサルティング企業につとめている。


彼自身「終身雇用から降りた身」と表現していたが、今後日本経済がどのような報告に進むにせよ終身雇用制が復活することは想像できない。


また、彼の言葉を借りるが「どんな仕事をしていても、常に自分の将来に対する選択肢を突きつけられて生きているという感覚」は、20年前の日本には無かったことではないだろうか?
ただ、今の日本においては、どんなに大きい企業に勤めていても、この感覚を感じる人は多くなっているのではないだろうか。


もし、こうした仮定が正しいとすれば、個人が寄って立つ社会共同体が企業から他のものにシフトすることが考えられる。個人的には、家庭に対するシフトは徐々に起きているように感じる。
(もう少し、『経済幻想』をちゃんと読んでおけばよかった。。。)


そうした場合に、地域コミュニティや同じ嗜好や同職・同世代などのコミュニティなどが今後、今まで企業が担ったきた共同体の役割を担うことになると考えられる。そういったコミュニティを創設していく能力というのが、これからの社会において求められる新たな能力・組織化能力なのではないだろうか。


バリューチェーンは、マイケル・ポーターの大著『競争優位の戦略』で著された、最もシンプル且つ強力な企業の収益分析モデルである。
構造自体は非常に単純であるが、物の流れ・コストセンターの役割・プロフィットセンターのコンテンツなどが表現されている。収益分析モデルは巷に、溢れているが、私は一般的な産品においてはこのモデルの分析だけで十分な分析が出来ると考えている。


マイケル・ポーターが偉大なのは分析モデルとしてバリューチェーンが良くできているということだけではなく、バリューチェーンから、情報システムの本質を突いている点である。

引用------------------------------------------------------------
「どんな価値活動でも、情報をつくり、利用するのだから、価値連鎖においては、情報システム技術がどくに幅をきかせている。連鎖のどの基本価値活動分野にも、情報システム技術は必ず使われている。情報システムは、日程作成、コントロール、最適化、測定など、活動を遂行するあらゆる場面に用いられている。たとえば、購買物流では、資材取り扱い、搬入日程の立案、資材在庫管理などに、なんらかの情報システムが使われる。同じように、注文処理、供給業者管理、サービス動員計画などにも、情報システムが活躍する。部門間の調整や最適化には、情報の交換が必要なので、情報システムはあらゆるタイプの稼動どうの連結にも重要な役割を果たしている。情報は、このように価値連鎖の中で幅広く用いられているので、情報システムの最近の急速な進歩は、競争及び競争優位にはかり知れないインパクトを与える」
『競争優位の戦略』211ページより引用。

競争優位の戦略―いかに高業績を持続させるか/M.E.ポーター
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この本の原書は1985年に書かれたものである。今から約25年前に、現在のサプライチェーンマネジメントにおけるITの役割を言い当てているところがマイケル・ポーターの天才たるゆえんかもしれない。


ただ、現在のサプライチェーンにおいては、天才マイケル・ポーターすら言及していないITシステムも存在している。それらのシステムについては、後日言及していきたい。
ITにお金を使うのは、もうおやめなさい ハーバード・ビジネススクール・プレス (Harvard.../ニコラス・G・カー
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ハーバードビジネスレビューにのった「IT Does'not matter」という記事を元に、増補したのが本書。
わざわざ大規模な投資をせずにITをサービスとして利用するようになることを指摘してます。電気やガスや水道のように、情報資産もなるということです。


この指摘は、まさにクラウド(バズワードっぽくて好きになれませんが)の発想方法です。
例えばセールスフォース のようにCRMシステムを提供したり、ビジネスオンライン のように会計システムを提供したりしています。ちなみに私は、学生時代にビジネスオンラインでバイトをしていました。。。
CRMや会計システムのような重要情報を含むシステムをサービス提供業者から利用することは、従来のITシステムの立場から想像できないような事態です。
JUAS の最近の調査からも、クラウドコンピューティングへの注目が高まっていることがわかります。


それではITシステムは全てクラウド化されてしまうのでしょうか?私は経営戦略の視点から、全てのITシステムがクラウド化することは否定します。
何故、電気はコモディティ化したのでしょうか?それは電気の提供業者が異なっても、提供する電気に質的な差が存在しないからです。同様に、提供されるITシステムに質的な違い(競争優位性の原泉)が、無いとしたら全てのITシステムがクラウド化されることもありえるかも知れません。


質的な違いという視点から、ITポートフォリオ戦略論での、ITシステムを4つのカテゴリを使ってクラウド化を考えてみます。
4つのカテゴリはそれぞれ、戦略・情報・業務・インフラです。
業務やインフラといったカテゴリのITシステムや、情報の一部はクラウド化されるかもしれません。しかし、競争優位性を生み出すための「戦略」のカテゴリのITシステムを、優位性をもつ企業は決してコモディティ化させないように働くからです。


ITシステム構築を生業にする立場としては、「戦略」カテゴリにITシステムに特化できるかどうかが、今後の生き残りのために必要なのかも知れません。
そういったことを考える上でも読んでおく価値のある一冊だと思います。
今日、久しぶりに自社に出社し、フロア移転もあり会社を見学し、その後同期と食事。大戸屋にいる周りのお客さんから、不穏な目で見られながら、参院選の結果から、税制、経済の問題について種々討論となりました。


今後の日本の経済政策として、外需と内需どちらの喚起が必要かという観点で、全く逆の視点から議論は最終的に平行線となってしまいました。

同期の友人は外需喚起の立場で論拠は、
①世界の歴史において、資本は常に蓄積される
②強い国は、常に収奪によって資本を蓄積してきた
③内需だけでは、いつか収入が途絶えてしまう
④世界の経済圏はグローバル化の中で1つになっている。

私は、内需喚起の立場で、論拠として
①内需の喚起は、経済波及効果の影響を国内に大きく与えることができる
②今までの日本経済は、内需を十分に利用できていない
③鉄道のような社会インフラは、原材料調達が現地によって起こるため日本での経済波及効果は小さいのでは?
④経済圏は、グローバル化しているが地域やドメスティックな経済圏は存在している


当然、内需・外需どちらも日本経済においてどちらも必要なファクターであることは間違いないのですが、
話をしていて気付いたのは、資本の集約をもたらす原泉を、彼は人間の意図においており、私は世界システム論的な中核的な産品においているという点で大きく異なっているのではと感じました。


こういった、国の基本的な問題にきちんと答えられないのでは、自分はまだまだ勉強が足りないです。。。。
日曜日の勉強会の後に、中学時代の先輩に会ってきました。
中学時代の私に、「パンツマン」という切ないあだ名をつけた彼女は、その後様々波乱万丈な生活を送り昨年カナダから帰国され会社勤めをしながら、ライターを目指しています。クレバーで、かつハングリーな素敵な女性です。


日本の雇用環境や、若い世代の地盤沈下について種々討論。
私は、所謂文系・新卒・30代(でもまだ29。海外経験0)という、今後社会でクビになる属性をもっています。
本自体はお勧めしませんが、 下記リンク参照。


かたや、先輩は海外経験はある、英語はできる、文章はうまいし、社会経験も豊富だけども、いざ仕事を探すとなるとかなり苦しいと。
カナダでは、新卒22歳男子よりも、転職経験有30代女子の方が仕事が見つかりやすいとのことでした。つまり、日本企業も多様性を求められる時代になっても、まだまだ活かしきれていない人材が多いということです。
また、韓国の人材育成について種々指摘を受けました。韓国では、海外留学経験が無くては、企業への就職するおぼつかないとのことでした。


そういった人材の世界的な競争の時代の中では、今いる環境に甘んずることなく、学び気付き続ける必要を痛感させられました。

最近飲みすぎていたのか、神保町で飲んでいたはずが、電車で寝過ごして気付いたら春日部でした。。。
反省。。。

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