- 量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う/大澤 真幸
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古くはギリシャ時代。近くはニュートンやアインシュタインの時代。
ギリシャ時代、科学は哲学の範疇にあった。
ニュートンの光学は、光を抽象的表現として利用する印象派に影響を与えた。
また、アインシュタインの物理学は、ニュートンの物理学から神を引き離した。
そして、量子の時代に入った。
量子力学の泰斗ファインマンは言う。
『量子力学を理解していると主張するものこそ、量子力学を理解していないのである。』
量子力学は、時間、因果関係、物質の知の内在化など我々が今まで想定していたことを簡単に覆してしまう。
すなわち不可知の領域。全知と全能が両立しえない領域。
その領域が、芸術にキュビズムを生みだす。ピカソの絵はまさに、不可知の領域。
著者は言う『われわれは、次のように言うこともできる。量子力学に至りついたとき、人間は、それについて無知である限りで、神とその下にある人間界の秩序の安寧が保たれるような、恐ろしい淵源を垣間見てしまったのだ、と。』
量子の世界を開いたことが、これからの人類に何をもたらすのか。
文系人間でも読むことができるので、思考の整理のためにも一読を進める一書。



