速攻で帰りましたよ       我が家へ。

起きてるんですよ      妻が。

まともに顔なんか見れなかったですよ。



前回の事件からの約3年間。

少しずつ回復してきた絆が、これでまた台無しです。

もちろん本当のことは話せる訳もなく、また嘘で固めます。



その朝は鬼の形相でしたが、夜はめちゃめちゃ悲しそうな顔でした。


「もうさ   ほんとムリだから・・・」


「ね    終りにしよ」



子供のために「離婚」だけは避けたいと、妻に懇願しました。


明確な返事もなく、またメールや敬語での最低限の会話。


それからの私は仕事が終わっても足が家に向かず、同僚と飲みに行ったり、卒業したはずのパチスロへと足を運びました。


不思議なことに時同じくして、カード会社から「審査に通りました!」との報告があり、自己破産後の私にも遂にカードが発行されました。
(世の中的には約7年とされていますが、私は13年掛かりました。)



借金して、酒とパチスロにつぎ込みます。


情けなくって、だらしなくって。


自己嫌悪・・・



年が明け、2月の半ばに辞令が出ました。


上司「○○さん    ○○支店ね~」

 私  「は?」「○○支店?」

上司「そー  本社じゃなくて   今まで通り」

 私  「・・・」「そーですか」



なんと自宅から2時間以上かかるんですよ

その勤務地が!


会社は家族で引っ越せと言います。

平和な家族ならそれも良いでしょう。

でも我が家にその選択肢はありません。


残るは単身赴任。

お金に余裕があればきっと単身赴任を選んだでしょう。


選べるはずもなく     通勤です。




「なんでこんなに重なるんだ!!」




どこにもぶつけられない怒りにも似たこの思い。


友人に話すと「そりゃーお前     運命だよ」

と、軽くあしらいます。


私はこの「運命」と言う言葉が物凄く大嫌いなんです。

だいたい人は悪いことがあったとき、これを使いませんか?

もちろん自己責任だし、自分が導いた結果だから認めざるを得ないんですが、さも決まっていたかのような言い回し。

冗談じゃない!

運命なんてくそ食らえ!

未来なんて変えてやる!


幸い「ポジティブシンキング」を身につけましたんで、この逆境を乗り越える術は理解してました。


あとは努力と根性です。


辞令を断ることもできず、単身赴任で家族から逃げることもなく、通勤です。






つづく