この年末恒例のことばのさきは、「(よいお歳を)おとりください」から来ているのでしょうか。そのむかし、歳は元旦にみんないっせいにひとつ増えるものだったと聞きました。それで、お嫁行きのとき少しでも若い年齢でというので、元旦や二日にうまれた女子は、大晦日うまれとなった。と言う話を、実際に、届け出は大晦日だけど、ほんとうは二日生まれという方にお話しをききました。藤吉郎さんは、ほんとうに元旦うまれだったのでしょうかね。もっとも、その当時は、今の立春がお正月?神無月が、いずもにみんな神さまが行くのが11月。。。ん?ということは、いまの12月が元旦?。だから、干支の子の月がいまの12月。。。ですものね。。。いつの日か、ねずみ年とその前後、というコンペをできたらなぁと、おもっていましたが、きょうおもいました。どの干支もぜ~んぶ、子の前後、というより、すべての干支は主人公で、どこをスタートにしてもみんな、みんなその前後にいるのですものね~。いつしましょうか?みんな来て下さいますか?
ひたすら話し続ける、ラウンド。実にたのしかったです。頓智がつぎからつぎから、コーナーをまがるごとに、くるくる話題がトビながら、そのはしばしで、ヒット名言、座布団が、つぎつぎやってくるような、名文句が飛び出して。。。実に愉快で。おもしろく。。。機知と、機転の連続!?。かもかも。『備忘録』さっそく、探してみます。塩野七生(ななみ)さんの、『男たちへ』も、30代だったわたしには、とても名言のあらしでした。。。すてきに歳を重ねてこられた方々の、感想を是非うかがってみたいです。もちろん、男性の方のご意見です。女性ならでは、スパンスパンと、いう裁ち方をするような言葉がわたしには、きいていて核心をその都度ついていてここちのよい文の連続でした。20代で読んだ『男というもの』は、これは渡辺淳一さんが、50代?か60代で書かれたものとおもいますが。とうじは言い得て妙だとおもうことが書いてあったと記憶しています。女の人が、おんなのひとを表して書かれたものは。。。小説を通しての女性像を見る方がいいのでしょうか。田辺聖子さんは温かい文がいいなとおもいましたが。やっぱり、文は異性を見る目を書き手の言葉を通して、読むのがこころに沁みやすいのでしょうかねぇ。
『男たちの旅路』の、「別離」の回と、その次の「流氷」を、是非読んで下さい。あるいは、アーカイブスで、観て下さい!是非。ことしのうちに。できたらですが。特攻隊員だったという、鶴田さんの50代の姿が、50代で「相棒」がヒットした俳優さんの20代のときの姿と、(当時の)戦中派と、戦後世代の代表との、ぶつかり合いが、そして愛はいつの時代も。。。というのに。20歳のわたしは、再放送でそれを観て、胸を、胸の奥をぐっとつかまれたというのを、いつかここで書きました。それから。吉行淳之介さんの、小説・エッセイのなかの名文集を集めた、『吉行淳之介 心に残る言葉』は、図書館で何度も借りて、あまりに素晴らしいので、改めて購入しました。司馬さんの『人生というもの』は、買ったのを安心してまだ読んでいません。ごめんなさい。買ったのは2000年です。。。おやおやですよね。この3冊は、おそらくたぶん、絶版だと思います。いまは、ネットで古本が買えてしまいます。神保町までいかなくても。。。いいのかどうかというのは、置いといて、ひとまずこの年の瀬は文明の力、便利さを素直にその恩恵にあまえてみようかと思っています。
おまけですが。
受験が終わったその日、その足で、カッパ横丁の古本屋街に飛び出していきました。はたして、感動的なことに、ずっと探したいとおもっていた、クリント・イーストウッドさんの初版本(西洋の映画俳優さんごとに出版されていた、B5版大の写真集のようなものです。)パート2以降は当時、絶版でなかったのですが。パート1にあたる最初のシリーズがもう絶版と聞いて、肩をおとしていたのですが。。。果たして。受験勉強から文字通り、泣いても笑っても解き放たれたその日に。あの小さな古本屋街の中の1店に。あったんです。あれには驚きました。縁があったのでしょうか。もっとも、これも買ったのに安心してしまって。。。ふふふ。今も本棚の奥に正座したままなのですけれども。観たのは、ダーティハリーシリーズ(は、パート2と5が好きでした)はもちろん、むしろ「ガントレッド」の、ストーリーと、圧巻のラストシーンに魅了されました。当時。40歳をすぎて、初めて主役を務めたというのにもいいなとおもいました。
そういえば!さきの「男たちの旅路」の「流氷」の回で、たったワンシーン、池辺良さん演じる上司に(最果ての地に行った鶴田さん演じる警部補・吉岡晋太郎さんを呼び戻すことに)難を呈するいちガードマン役で。あの、京都を黒のリュックサック背負って、野際陽子さん演じるデスクの「すぎうら~まちなさい~」のあのフレーズがとても懐かしい、杉浦キョウスケ(恭介であってましたっけ)さんを演じる、名優さんがでていたのですよね~。この方も、40歳を過ぎて、樋口可南子さん演じる妻を介護する夫役で、初めて主演を演じられるのですけれども(昭和の終わりか平成の初めでした)。昭和のテレビが、昭和に活躍された方の演技がとても懐かしいのはなぜでしょうか。あのころのドラマは、どれもしぶくていい風情・佇まいの方々がたくさんいましたよねぇ。笠さん、宇野さんをはじめ、日下さんや小沢栄太郎さんとかね。。。小沢さんと緒方さんが親子を演じられている「とっておきの青春」もよかったですねぇ。。。(その「とっておき~」の作品と、杉浦直樹さんと渡辺謙さんが師弟の落語家で、江戸前の気っ風のよさが実に小気味のいい、「晴れのちカミナリ」。これも絶品だと思います。よかったら、アーカイブスで是非。)