旅の記憶が、はっきりしているうちに、珍道中の一部を、ここに、備忘録代わりに、書くのをお許しあれ。

と、前置きしちゃうと、なんだか、陳腐な箇条書きになっちゃいそうで、にんともかんとも。う~ん。旅の、記憶&記録を、うまく書きとめるのって、案外、むずかしいんだなぁ…。

写真を見ると、そのときどきの、光景や気分や、そのときの会話なんかが思い出される。写真ばっかり撮るのに気をとられていると、案外、肝心の目の前の光景を見るのが疎かになる気がして、写真のことを、あんまり大事にしていなかったけれど、今回、写真のちからを、改めて、実感させられた次第。そのときの、撮影者の気持ちや視線がちゃんと、入ってるもんね。すごいね。

それにしても、道中はほんとに、たいへんだったなぁ。レンタカーを借りるのに(田舎だから)、わざわざ電車に小一時間乗って、取りにいかないと、いけないんだども、今回は、なぜだか、ど~しても、一緒に行くと言って聞かなくて、まぁ、震災のあとだし、ひとりになるのを極力恐れるのもわかる気がして、やむなく、暮れかけの、少し気温も下がりだした夕暮れ、車椅子に乗っけて、えっちらおっちら、駅までの20分。そういえば、しばらく(もう何年も)電車に乗ってないなぁ~って、ずっと言ってたから、久しぶりに乗れてよかったみたい。それに、平日夕方の上り線だから、空きすきだったし。

ってなわけで、車を借りて、車椅子をハッチバックのとこに乗っけて、ついでに!助手席にやむなくのっけて、家に戻ったのが、夜9時前。夕飯は出かける前に食べさせてたから、慌しいなか、寝巻着せて、無理やり寝かせて…。「起こしてよ。起こしてよ。ちゃんと連れてってよ」って、うるさいこと。ちゃんと、わかっているのだ。やれやれ。

で、深夜、こっちは、もう24時間以上、いや前日の昼に起きてから、ほんの数時間うとうとしただけ…。なぜかってぇと、前の晩、明日は寝れないから寝なくちゃ寝なくちゃ!と、思った途端、これが寝れないんだな。やれやれ。まぁ、寝れないなりにも、昼間、数時間以上は、横になっていたから、多少疲れはとれたんだども…、このあとの、強行日程を思うと、にんともかんとも。ともあれ、慌しく荷物を車に積んで、寝かせて、ホッとしたとおもったら、まもなく、出発時間と相成り…。深夜、日付が替わるのと同時ぐらいに、出発したのだった。「車で眠れるかなぁ~」そう、のたまってた相棒!?は、早くも、隣でぐうぐう。途中で、夜行バスと一緒のSAで、トイレ休憩。夜明け前には、無事、峠も越え、予定通りの平野へ。そういえば、峠の辺りで、バックミラーで一度、赤色灯が追走!?してきたっけ。幸い、こっちじゃなかったみたいだったけど…。(つづく)