むなしい。ひどく。たぶん、一度眠れば治るようなものだけど。わけもわからず、こういうのが、いちばん滅入る。いや、たぶん、独りよがりに、勝手にかなしみにひたっているだけかもしれない。昼間の数時間だけでも、解放されるのは、とてもいいことのはずなのに、なのに、だ。よけいつらいと、感じるエアポケットみたいな空間に、迷いこんでしまうこともある。ほんとにむずかしい。からだが疲れていれば、休息できるだけでも、充分ありがたいのに。そうでないとき、というのは、ただ休むだけでもいけないらしい。むなしさにやられる。沈黙のなかで、マイナスな気分のスパイラルが、とめどなく広がっていく。ひとをたすけるのは、むずかしいが、それいじょうに、たすけをこうのはもっとむずかしい。気持ちを、行き詰まらせてはいけない。なんとか、やり過ごさないと。

あらゆるたいへんは、わかっているのに、こうしてぽつねんとする時間に、出くわすと、なにがなんだからとか、なにがどうしてというわけでもないのに、どうしてか。もとよりどうにかなるものでもないのに、充分わかっているのに、どうしてだろう。自分の感情に、からめとられてしまうのは、どうしてだろう。立ち止まるときは、充分に気をつけないといけない、ということだろうか。それでも立ち止まることは、とてもたいせつだとおもうけれど。わからない。わからないくらいに、疲れているだけ、かもしれない。

こころの迷路、だろうか。このまま、こうしているしかないと、おもいこんでる。そうでもしないと、もたないからか、あるいは、苦しいほうが安心だからか。逃げ出す勇気がないからか。わからない。ただ、逃げても、胸を張っていられるとこなど、どこにもないのだ。みんな、さっさと預けて、仕事を理由にただしいことをしている、みたいな顔、しているけれど。さっさと預けて、なかばなかったこと、みたいにしているけれど。か、な、り、重症ですね。自分でいうのもなんですが。少し、離れる時間が必要なのだろうか。でも、やっぱり、あんなところに幾日も…。結局、同じ思考の繰り返し。マラソンは、ほんとうにむずかしい…。どこにいても、つらいのは、みんなおなじ、なのだろう。