雪の舞い方にも、こころなしか風情の垣間見える季節になった。寒さはたいそうなものなのだが、それでもやはり、もうすぐ冬も終わりに近づくという感覚がそれを、幾分和らげるのだろうか。ともあれ、気持ちひとつで、なんとでもなる、ものなのかもしれない。なにごとも。はてさて。なんだかなぁ~。という感じで時が流れている。もちろん、わたしが感じるものについては、わたしはもちろん部外者ではないのだけれど、あれよあれよと、流れるなにかがあるようでして。どうにもこうにも。べつに、不安でしかたないわけでもない。かといって、手放しで喜びたい心境でもない。強いていえば、ご多分にもれず、ひとはいつでも、なくしてはじめてなくしたもののありがたさをしみじみと噛み締める。多少の不満はあったれども、それでも、雲や空を眺めて暮らすことのできた日々のありがたさよ。もうあんな日は訪れないのかとおもうと、いささかさびしい。もちろん、求めればないわけでもないだろうが、やはり同じ景色ではないわけで。してみると、いつなんどきも、一期一会。目の前の機会を手放せば、同じものは二度とないのが、改めて実感としてわかる。もちろん、通り過ぎることがいい場合もあるだろう。ひとは、知らず知らずにいろんな流れに乗ったり、あるいは、それほど大きな機会だったとはつゆしらず、乗りそびれることもあるのだろう。いずれにしても、そのひとの運。あるいは、もうすでにずっと前からきまっていた運命なのかもしれぬ。やっぱりいずれにしても、何が正解なのかなんて、だれにもわからぬ。すべてが済めば、多少の評価は言えようが、それとて、解釈の問題。あれれ。またしても。わたしは、何を言っているのでしょうねぇ。自分でも、わかったような、わからぬような。。。
何をしているの?訊かれる気がする。さぁ?とりあえず、生きています。なんていうと、生きたくても生きられぬひとに叱られる。でも、正直いまは、こころに力が入らない。むろん、だからといって、何もしていないわけではなく、万事、なんとかなっていて、わたしのこころと裏腹に、手帖だけは埋まっていっているから。生きる。いや、食べる。いや、もっと正確には最低限安全に暮らせる。ということは、恐らく大丈夫だろう。無理もしていないし、このわたしのことだから、自分を偽ったり、自分のこころに嘘をつくようなことは、やれといわれても恐らくできはしないだろう。かといって、夢や希望がなんらないわけでも、ただ、毎日の時間を埋めるだけに、何かを無為にしているわけでもなく。これまでどおり、本を読んだり、考え事をしたり、音楽きいたり、歩いたり、まぁ、こころ模様はあまりかわっていないといえば、ずっとこれまでと同じである。そんな気もする。ただ、ちょっと、がむしゃらに息をのんでばかりでは、もし、(空気を)吸えなかったときに死んでしまうので、すこし、こころに安寧の風を取り込もうかと。少し、緩めた姿勢で待っていようかと。まぁ、人生はどこまでいっても、待っていることにはかわりないのですが。たぶん、少し、疲れていますね。ひとには、やっぱり適度な休息は必要です。浦島太郎が、毎日続くと疲労困憊になってしまいます。あれあれ、ますます、支離滅裂です。まぁ、大丈夫ということと、正直、いそがしすぎるというか、分刻みのタイムスケジュール管理なんて、もう何年もしていないので、完全に時計のネジがピンボケ気味ということと。。そんなところです。そのうち、それなりに落ち着くでしょう。
ずっと、敢えてなにもしないことが仕事、まるでそんな感じでいたし、実際、正直、居心地は決して悪からず。むしろ、とても恵まれた環境にあった。なにが、ほんとうにしあわせかについても、ゆったりした気持ちで考えられる貴重な時間だった。歩くというのは、ほんとうにいいことです。足を動かさずして、頭だけ動かそうとしても限界があります。足を動かして、こころも動かして、そして、自然に沸き起こってくる気持ちや、発想にまかせて考えられるということのありがたさ。ひとは、コンクリートの中だけでは、やっぱり息がつまるようになっているのだろうな。そういう意味では、かなり屁理屈だが、朝から晩まで同じ机の前に座るだけがいいとおもわない性質に生まれられたことをありがたくおもわねばならぬ。なまじっか、順応性があったれば、それが普通とおもったのかもしれないし。ひとは、環境で、その後の時間の過ごし方も自然にかわっていくのかもしれない。とはいえ、仕事は仕事。甘えとは別。友達でも最低限の礼儀があるように。いい加減にやっていいものはなにもない。結局、すべては自分にかえってくるのだろう。丁寧な仕事をするひとは、その仕事をしている姿が美しい。佇まいに自然とでる。風貌だけは誤魔化せない。街をあるくとほんとによくわかる。不思議ですねぇ。歩き方ひとつでも、違う。きちんと暮らすことのたいせつさを改めておもう。日々の歯磨き一つ、朝の時間の過ごし方ひとつでも、つもりつもって、そのひとのひととなりの一部になるようにも思えて、改めて、なおざりなことを増やしてはいけぬと、自戒をした。ふ~、生きるって、ほんに難しいものですねぇ。