やっと、こころのままに、余所行きではないことばだけをつづっていいような気がして、少しホッとしている。改めて、わたしはおそろしく不器用で、でもだから、ぶきようにしか生きられないのだなぁ、と、まるでひとごとみたいに、おもって自分を慰めているような、そんな感じ。考えすぎても、恐らくなにも出てこないような。こころは、いつも、いちばん近いところにあるのだし。


『初恋』というタイトルのアルバムがあるのだけれど。わたしがいいたいことは、そのなかの歌詞にみんな代わりに言ってもらえているような。そんな気がしている。こういうのを、雨降ってなんとかというのでしょうか。小学校の頃の漫画で教えられた。確か花の子ルンルンとかいったかな。ともあれ。おかげで(といっていいのかな)、少しのんびりする時間がもらえて、部屋をきちんとかたづける時間ができた。しばらく、なんだか、ひどい散らかり放題だったものだから。


さきのことをくよくよ悩んでも仕方がないのね。だから、まぁ、そのうちなんとかなるでしょう。そんな気持ちでいるしかないのね。きっと。そんな風に、勝手にだけどおもっている。『ペイ・フォワード』という映画があって。その中で少年がいう。ひとりがさんにんにいいことをして、そのさんにんがまたいいことをだれかにお返しする。そうすれば、みんなのこころがやさしさの好循環になると。もちろん、現実はそんないいことばかりではないのはわかっているけれど。でも、その気持ちだけは、やっぱりどんなときでも忘れちゃいけない。そうおもう。それでも、みんなのことが、こんなに心配してくれるみんなのことが大好きだ。そうおもっているときの気持ちはとてもあったかい。きっと、伝わるって、気持ちが通じるって、そういうことではないのかな。


ベルハルト・M・シュミッドという方の写真詩集に『明日へつづく道』というのがある。できるなら、この一冊を贈りたいとおもう。どうしたら、こんなにやさしい目になれるんだろうという、風景が続いていて。いつも、感心しながら眺めている。また、それに添えられた絶妙な詩にも、こころ打たれるし。ところで。寒空のしたで、どしゃぶりの雨に濡れても、風邪はひかないものなのだと知って、自分でも驚きました。不思議なことはいっぱいありますね。