18小節のものがたりなんですよ。そのそれぞれに悲喜のつまった物語がある。さらにいうと、そのなかの一段落ごとにも、一話完結のストーリーが秘められているんです。そのひとつひとつに、誠心誠意向き合って、ベストを尽くした、一応の結果がいちおうの数字に過ぎないんです。それだけで、すべてがわかったように評価するのはそもそも間違っているのだと思うんです。いかに、前後の流れに流されず、かといって、むやみに、逆らうだけが能でもなく、ときに自然との、ときに自分自身の弱いこころとの勝負ができたか、それに尽きると思うんです。そのなかでも、あのときのあれはねぇ~っと、いつまでたっても思い出したくなる、ひとつが残っていったりするものなんです。結果さえよければそれでいいなんて、ひとつひとつを軽く過ごしたものには、何にも残りやしません。そのときの、あの気持ち、あの逃げ出したくなるひ弱なこころを、なんとか克服して、やり遂げたときのあの気持ちこそが、すべてといってもいい。結果なんて、それに比べれば、おまけみたいなものなのですよ。そのひとつひとつに、向き合うためのルーティンこそ、そのための大切な準備であり、リズムであり、呼吸であり。それをなくして、結果だけを望むなんて、愚の骨頂。大切なのは、空間をいかに把握し、いかに調和し、ときにいかに挑み、どう行動するか。その瞬間に、どれだけのものをかけられるか、どれだけの集中力で臨めるか、なのだと思うのです。つまりは、数字の勝負ではなく、スタイルの勝負、姿勢の追求なのだと思う。武道の作法にも通じるものだと思ったりもするのです。
そもそも、パーオンはパーをとるためにするものじゃない。池や、バンカーなどのリスクを恐れず、果敢に攻めてバーディを、あるいは、イーグルをとるためのもの。それを、のせればそれでいいなんて思ってるからいけない。ほんとに、ただ、もっとも安全にパーだけが欲しいなら、のせないほうがいい。花道か、でなきゃ、ピンに近いほうのカラーに外せばいい。あくまで、スタイルを競うスポーツなのだ。じゃあ?プロはどうしてって?彼らが、挑むコース設定では、もとより、果敢に挑まなければ、無難にのせていってたのでは、とても勝てない。コースの難易度がそうなっている。同じパーでも、限りなくボギーに近いパーと、限りなくバーディに近いパーがある。そもそも、パーなんていらない、くらいの覚悟でナイト、目の覚めるような内容はできない。浅学ゆえか、無謀ゆえかもしれませぬが、拙者はかようにおもう次第。でも、新しい道を、別の視点をある日突然もうけるのは、かなり困難。相当の覚悟と努力が必要。ぜったいに、現場には1本のクラブしかもっていかない、とか、いつもは、絶対に避けて通るルートをあえて選ぶとか、どうしても苦手な場所から、あえて、打てるまで打つ、とか、貸切でもない限り、限られては来るものの、まったく違う発想はできようもの。遠くにのったら、ロングパットに挑むチャンスに恵まれた。難しいライがのこったら、自ら選んでは決して出来ない状況に立ち向かう好機が訪れた。かように、とらえる。ボールは仮に、救済可能な場所でも、あえて動かさない。などなど。賢い商人が読んだら、おまえさんアホとちゃうかぁ?。そんな気前のええことでどないしますのん?と、言われなくもない気もするが。。。。とにも、かくにも、可能性をひろげるも、せばめるも、結局は、この胸のなかにある、こころのもちようひとつなのだ。
なあんて、ことを仕事帰りの、お茶の席で、こんな男らしい!?会話のできる、女友達がいるなんて、そんな機会に恵まれているだけでも、わたしは、しあわせなのかもしれない。ところで。蛇足ですが。普通選挙が始まって、かれこれ、60うん年。人類の歴史に比すれば、赤ちゃんみたいなもので。昨今の草食なんとかは、さておくとしても。こんなこと、語弊がありすぎるかもしれないが。もし、候補者は別として、あくまで、投票権は男子だけ。もし、そうなら、もっと、かっこいい政治ができる可能性がひろがるかしら。それこそ、愚にもつかず仮定ですが、ふと、そんなことを思わないでもない昨今。おっ、これぞ日本男児!みたいな人物はどうして、でてこれないのでしょうねぇ。それとも、いつの時代も、かわらず、むかしの男子は骨があったぞ、みたいな話をしていたのでしょうかねぇ。西洋と比較するだけが能ではないとは思うけれど。18ホールの間の雑談力、勝負のときとそうでないときとの切り替え力、先見性、オンとオフとのメリハリ、そういう時間空間の使い方って、知らず知らずに年長者のそれを見て、身に付くものなのだろうなぁ。まぁ。もっとも。女子を産むのも、男子を産むのもみな女のしごとであり、特に大事な最初の5年は母親の愛情が最重要であり、してみると、世間にかっこよくない男子が増えるのは、半分以上はおんなにも責任があるわけで。知識ではない、知恵と教養。それを学べるところがどんどん少なくなっているのでしょうねぇ。ありゃ、まぁ。またしても、調子にのってしまいました。