少し混乱している。こんな時間に、混乱したままかきだすのは、迷惑千万なのだけど、許してほしい。手短に書く。1か月ぶりに帰ってみると。相棒がいない。前日に逃げだしたまま戻らぬと家の人がいう。またか。家の人の冷酷さに腹を立ててもはじまらぬ。しかも、前夜一気に雪が積もった。30センチは優に越えている。いなくなったのが今日の今日なら、まだわかるが、とうに丸一日たっている。すでに夜。ときおり冷たい風とミゾレが吹き付ける。それでも懐中電灯かたてに、雪山に出かけた。たんぼに竹林に、野球場の丘の向こうに。それらしき足跡を追ってほとんど道なき道を。小さな沢に落ちたような跡と、向こう岸に渡って、雑木林の丘を登ったような跡。もうほとんど目は見えてないのに。べつのもののだろうか。これ以上行くと、こちらが脱水症状になりそうで、やむなく沢の向こうは断念。明け方を待って確かめに行こうと思ってる。

それにしても。まだ気持ちの整理がつかない。もしそれが、本人の本望なのなら…。いや、家の人の…。許せる許せないは、いまは歯をくいしばって脇に置こうと自分をなだめている。去り際って、そんなかっこよすぎちゃ、こっちがこまる。悲しすぎると涙もでない。正直、ことの事態にまいっている。どんなことだろうと、目の前に起こったことは、受け入れるしかない。どんなにつらかろうとも。そう、わかっちゃいるが、気持ちが、はい、そうですね、とは、簡単にはいかない。家族を、ある日突然なくすことの、動転、混乱、喪失…、とにかくとてもたやすく消化できるものでないことを、おもいしらされた。いくつものおもいが交錯して、あたまを思いきり殴られたみたい。

それでも、こうして、全然落ち着けていないが、書くことでなんとか、あたまを冷やして、時にまかせるしかないことを、必死で自分に言い聞かせている。ともあれ、こんな時間のこんな乱筆、ほんとに申し訳なく。期待しすぎず、落ち込みすぎず、いずれにしてもなんとかこころを静められるよう、頑張ってみます。経過はまた報告します。