月はないけど、ひさびさの満天の星空に包まれて、日課の散歩もすこし遠出をしてみた。ほんとは、ぼっーとしていて曲がり角を通り過ぎ、引き返すのも悔しくて、そのままとんでもなく大回りになってしまったのだけど…。田舎では、夜の八時をまわるとひとも道も暗閑となる。なので、気をつけて歩かないと、うっかり田んぼに落ちてしまう。まだ、一度しかないけれど…。それも、ずいぶんむかし。▼「はいろ?」。隘路ではない。もちろん、拝路でも。会話の語尾に用いられ、相手に賛同を求めるときに使う。たとえば、「暑い暑いと言ってるうちに夏なんて終わってしまうわいね。はいろ?」といった具合。英語ならさしずめ、isn't it?といったところ。「はしかい」は病気ではなく、smart。いや、どちらかというと抜け目ないという皮肉が多分に交じっている。おりこうさんと同様のニュアンスなので、目上のひとには使えない。で、I'm sickあるいはI'm tiredは、「ものい」。同様のことをさらに奥の地方では「ちきない」という。語呂が気に入ったので
、これだけは時々こっそり使う。あと、大名のいた街には、「てんぽなぁ」というのもあるらしい。これはびっくらたまげた、という意。天保時代の貨幣のでっかさが語源とか。
▼街にはそれぞれの、表情があり、テンポがある。その昔、江戸のころ、古い川の、改修工事の工区順からその街の名前はついたそうな。坂が多いけれど、どこか親しみやすいのどかな空気が魅力的。温泉もあるし。そうそう。「キャッチボールは、こころの投げあい」というのだった。記憶のなんとも曖昧なこと。その昔、寺島修司さんが言っていたと、吉永さんの回顧記で読んだのだった。ちなみに、その街名の語源の受け売りもそちらから。▼あるとき、街の真ん中のレコード店で、商品を手にレジに向かおうとしたら。ただならぬ視線を感じた。そこには、かつての朝のお姉さん。今も司会や深夜の恋愛トーク番組で活躍していらっしゃる。あらぁ、。せっかくの美人なのに、そんな顔しなくてもいいのに。おへそ曲がりのわたしは、睨まれて、でもなんだか光栄というか、内心ちょっと嬉しいという感じ。ちなみに、手にしていたのは、いつもの歌手の「初恋」というタイトルの。無論、知り合いではないので、無言で通りすぎたけど。そんなに、しあわせそうに見えたのだろうか。いつ
でも、ひとのしあわせをちゃんと願えるひとになりたい、そのときそう思ったっけ。
、これだけは時々こっそり使う。あと、大名のいた街には、「てんぽなぁ」というのもあるらしい。これはびっくらたまげた、という意。天保時代の貨幣のでっかさが語源とか。
▼街にはそれぞれの、表情があり、テンポがある。その昔、江戸のころ、古い川の、改修工事の工区順からその街の名前はついたそうな。坂が多いけれど、どこか親しみやすいのどかな空気が魅力的。温泉もあるし。そうそう。「キャッチボールは、こころの投げあい」というのだった。記憶のなんとも曖昧なこと。その昔、寺島修司さんが言っていたと、吉永さんの回顧記で読んだのだった。ちなみに、その街名の語源の受け売りもそちらから。▼あるとき、街の真ん中のレコード店で、商品を手にレジに向かおうとしたら。ただならぬ視線を感じた。そこには、かつての朝のお姉さん。今も司会や深夜の恋愛トーク番組で活躍していらっしゃる。あらぁ、。せっかくの美人なのに、そんな顔しなくてもいいのに。おへそ曲がりのわたしは、睨まれて、でもなんだか光栄というか、内心ちょっと嬉しいという感じ。ちなみに、手にしていたのは、いつもの歌手の「初恋」というタイトルの。無論、知り合いではないので、無言で通りすぎたけど。そんなに、しあわせそうに見えたのだろうか。いつ
でも、ひとのしあわせをちゃんと願えるひとになりたい、そのときそう思ったっけ。