あなたがいなくてさびしい。そんな意味のことを、英語ならたった4文字のアルファベットで表すことができる。I miss you. I miss your town. I miss your writing. I miss thereading time.…たとえばこんなぐあいに。母国語の照れくささも和らげてくれる。ときに。小さな山をひとつへだてた隣町に、あの“巨匠”の画が来ているという。かつて、あるときむしょうに見たいと思っていた画家。その奇想天外な画に、こころの渇きを求めていたのだろうか。今にして思えば、愛に飢えてたのかな、とも思うけれど。もっとも、件の町に来ているのは、晩年の作。抽象のかけらもない、美しい顔の画。その天才の画家をして、かくも画法をまったく変えさせるほどの美貌と愛をもった最愛の女性とは、いかに。とても、興味が沸く。これも、何かの縁だろう。“仕事”の目はながついたら、是非観に出掛けてみよう。
この世は無常、方丈記の冒頭を引用するまでもなく、形あるものはいつかはなくなるもの。でも、変わらないものがある。それは、平和への願いと、愛を信じる気持ち。戦争をして、いや、平和を犠牲にしてまで守らねばいけないものなどこの世にはない。終戦の日、正午のサイレンとともに、毎年欠かさず黙祷をしていた、父の姿が瞼に焼き付いている。ブラウンカンの向こうの熱戦を、眺めながら、ふとそんなことを考えている。
この世は無常、方丈記の冒頭を引用するまでもなく、形あるものはいつかはなくなるもの。でも、変わらないものがある。それは、平和への願いと、愛を信じる気持ち。戦争をして、いや、平和を犠牲にしてまで守らねばいけないものなどこの世にはない。終戦の日、正午のサイレンとともに、毎年欠かさず黙祷をしていた、父の姿が瞼に焼き付いている。ブラウンカンの向こうの熱戦を、眺めながら、ふとそんなことを考えている。