たとえば、返事がすこし遅いとき、女の子は、それこそが信頼のあかし、そして、とても賢明な時間の置き方。ほんとはちゃんとわかっているのに、心のどこかで、少し駄々をこねてみたい。枯れちゃう前に、ちゃんと花を摘んでくださいねって、ちょっと意地悪な刺激を作ってみたくなったりするのだ。ほんとは、そんなことはない、枯れない花だってあるってことちゃんとわかっているのだけれど。それどころか、いつも、遅くてごめん、とばかり言わせてごめんとさえ思っているのに。でも、ときどき、そこには強い決意と意味があるからだって、理解しているけど、あえないつらさが、ふと胸をよぎったりする。本音なんて、文字にすると実に他愛のないもの。でも、やっぱり理屈ではないものが、あるのでしょうねぇ。ひとの感情には。(ふ~、行間を文字にするのはちょいとむずかしいです。)


そんなところに、それこそ現代の光源氏だろうか。ほほ~、と、うならせるような渋くて華麗なゴルファーを目にしたものだから、しばし、こころの表層が、少し、ほんの少しだけ、細波をうってしまったのだ。きっと、男の人だって、ひぇ~ってくらいの美人に出くわしたら。。。男女の機微について、あんまり正直すぎるのは野暮だと思うけど、それに思いやりに欠ける場合だってあるだろうし。とは思いつつ、ちょっとは、やっぱりごめんって言いたい気もあって、お皿の話になった次第。こころの花粉症みたいなものかしら。うん、そういうことにしておこう。とはいえ、花火は花火。もし、恋が花火、だとしたら、愛は、トーチ、そう、聖火。だから吹かれても消えない。だなんて、ふと思ったりして。でも、ゴルフを一緒にできたらさぞ愉しいだろうなぁ~ってちょっと思った。あのクローバーのアイスがふと浮かんで。そうでしたか、彼女との出会いが、あの小説を生んだのですかぁ、って、しばししみいるような思いに包まれていた。それにしても、正直なのは、やっぱり、罪ですかねぇ。