一冊の絵本がある。大きさは片手にのるほどの文庫本サイズ。タイトルはハピネス。ワンちゃんとネコちゃんのものがたり。絵本売り場にはないので、探すのにちょっと骨が折れる。その広告コには「まだ絵本は子どもだけのものとお思いですか?」。すこし堅苦しいコピーだが、中を開いて合点がいく。見開き一ページに一行~数行のフレーズと可愛らしい絵。「出会いとは不思議なもので/偶然のように偶然ではなくおとずれる。/今思えば出会うべくして出会ったふたり。/いっしょにいるとわけもなく心地よく/~/あなたの前だと優しくなれる。/いつもいつも隣にいなくても/心のどこかに相手がいる。/でも少しくらいは気に入らないことがあるのものです。/すねてみたり/意地をはってみたり/どんなにケンカをしてみたって/~~/ひとりでは知ることもなかった切なさ/ひとりでは味わえなかった喜び/~/ふたりでいるからその時がいとおしい時間になる。/何よりも確かにふたりをつなげているのは相手を想うきもち。/単純だけどそれは何にも負けない強い力。/だからこれから~」と続く。
シンプルだけど、心に届くことばというのがある。ささやかで、とてもさりげないけど、心に嬉しい数行がある。その言葉には、いくつもの想いや伝えたいことが込められてもいるようで。。。ときに。一気に虫の音色があちこちに響き始めた。涼やかで伸びのある声を聞いていると、心まで澄んでくる気がしてくる。宵の散歩が、とても心地いい。歩くのが楽しくて仕方が無い。あと、もう少しもう少し、と。昼間歩いた距離も忘れ、夜風にあたり、月を見ながら、水辺まで。気持ちがいい。つかの間、無心になれそうである。(ほんとは、むしょうにこえが聞きたいと感じたりして。。)(でも、せっかく快適な夜がやってきたというのに、目頭がすぐに重たくなる今日この頃。秋眠!?は、夜半も覚えずである。。)何はともあれ、秋風がとにかく嬉しい夜長の夜頃。。