「牧場いでて南にはしる水ながしさても緑の野にふさふ君」

「露にさめて瞳もたぐる野の色よ夢のただちの紫の虹」

「詞にも歌にもなさじわがおもひその日そのとき胸より胸に」

こんな風に歌が詠めたら、この感動をなんとあらはせばいいのだろうか。一行の深き想いにただただ感激感涙する梅雨寒の夜があってもいい。だろうか。花と鳥と風と月と。先達のいとおしき季節を愛でるその美意識と透きとおる感覚にありったけの賛辞と感謝を送りたいときがある。(こんな貴重なときなのに、折あしく、パソコン君が風邪をひいてしまった。文明の力のもろさがちょっぴり悲しい。明日までに直りますように…)