「うれしいとき/ひとは/つかのまことばをわすれるのかもしれない/それはちょうど/青空にある白い雲のように/ふわふわとそこに漂い/しずかに好天をよろこんでいる/いまはただ/この爽やかな空気を慈しんでいたいのというふうに/いまはただ/この優しい風を感じていたいのというふうに.........」


思いがけず、ぽっかり出来た休日。何もしなくていい時間を満喫するのも、とてもしあわせなひとときのひとつかもしれない。そのためには、そろそろ整理を待ってる文机の上や、ほこりがたまり始めている部屋の隅なんかを、見てみぬふりする(忍耐力?)勇気!?とつよい怠惰心が必要なのだけど。。なあんて。おもむろに読みかけの本なんかに手を伸ばし、読んでいたかと思うと、隣の部屋に移動して気まぐれにボールを転がしてみたりして、コーヒーを入れなおして、また読む。よーーく考えるといつもと変わらない休日の気がしないでもない。ま、いいか。(黒川伊保子さんという方が書いている「Love Brain」。なかなかに為になる。今ごろになって流行っているらしい「女性の品格」がどこか“建前”的なのに対して、こちらはずっと“本音”の部分を鋭く指摘してくれていて興味深い。きっと、女性よりも男性に読んでもらいたいのだろうな~。理学部系のかたーい本と一緒の棚にある割には、オレンジ一色の装丁といい、なんとも気恥ずかしいタイトルといい、もすこし、しぶーいタイトル(脳の不思議とか、おんなはなぜ紳士に惚れるかとか!?)といいのになぁ~とちょっと思ったり。。)


この前、大好きな街へ映画を観に出かけた。これも、思いがけず時間の出来た休日だったっけ。大スクリーンと暗闇だけの空間というのは、ふしぎとこころをしずかにしてくれる効果もあるのかもしれない。とふと感じた。ストーリーに集中している時間、ほかのことを全部忘れているというのもいいけど、ストーリーと関係なくこころを無にできるような瞬間があるというか、周りの音響と関係なく(心の中の?)静寂を味わえるというか。そうか、そんなたのしみかた(くうかんの使い方?)もあったのね、と妙に納得して帰ってきた。ともあれ、おんなの脳というか、こころは、とっても好きな俳優さんじゃないと、どんなラブストーリーでもいまいち感情移入できない(単細胞?)ものなのかもしれない。Last Loveというタイトルは、これ以上おんなごころをキュンとさせるものはないのではないかと、真剣に思えるけれどね。