静寂にひたる。とても心地いい。図書館のこと。学生の頃、あまりに静か過ぎる空間が、妙に息苦しくてあまり長居はできなかったのに。やっと、静寂のよさが分かれる齢になったということなのかしらん。深夜までやっている図書館があればいいのに。これは、最近できたささやかな願いのひとつ。無論、治安の問題があるから簡単ではないでしょうが。(そう、ささやかな願いといえば、キャディの時、一度でいいから、一度も「ファー」と叫ばすに済む“静寂”のキャディをしてみたいといつも思ってたものだっけ)。それにしても、図書館は実に、知の泉、いや宝庫。今更改めて言うのもなんですけれど。絶版になった名著から、仏像、絵画、はては落語に、歌集、はたまた隠語の辞典まで。興味は尽きない。心は、まるで、子供の縁日状態。一見、顔では、真面目に本を見つめているけれど。そう最近、おかげで外国文学に目を向けられるようになった。これまで、せいぜい中学時代に読んだ、車輪の下ぐらいしか思い浮かばなかったのに。どうも、あの堅苦しい(ように感じられる)訳語が、とっつきにくかったせい。それにしても、ずらりと並んだ外国文学(小説)のタイトルを眺めているだけでも実に興味がそそられる。(語呂や音にも配慮して、訳文を工夫できたら、もっとたくせん売れるでしょうにねぇ~)
何はともあれ、ひたれる時間と空間、これを大切にしたいな、と、ふと思った。で、話変わって。5組にひとりくらいだろうか(確率でいうと、5%?)。こちらをちょっと本気にさせる人。マナーがよくて、リズムもよくて、ちょっと口は厳しいけれど、でもきちんとこだわりとスタイルをもっている、そんなお客さん。そんな人がパーティにひとりでもいると、やはり全体もぴりりと引き締まる。自然に。そう、ゴルファーの話。確率なんて偉そうに言っちゃいましたが、まあちょっとさびしいような、かなしいような。せっかく紳士の嗜みなのに。と、よく思ってたものでした。なんだか、「品位」に「品格」、はたまた「本懐」「マナー」....の言葉が、最近書店に溢れているのも、そんな危機感のせいかしらん。(時に、「大人の男の作法」という本(文庫)があって、カバーはしてるけど薄地なので少し透けて見えるのですが、電車の中ではこれが、効果抜群。使い方はご想像にお任せしますが。。。あまりに効くので、お守り代わりに以来、鞄の必需品(指名打者!?)。。。実に情けない話な気もしますがねぇ~)そういえば、かつて、戦中派のガードマンが登場するドラマで、故鶴田浩二氏演ずる指令補が、「今の若い奴は、“照れ”というものを知らんからいかん」というようなことを言っていたけど、これも、そういう見えない大切なもの、を伝えたかったのかなぁ~。