犬と会話する、というと「ん?」といわれるだろうか。それも、無言で。でも、確かにそこには「気」が通じ合っている。こちらが、愛しているからか、はたまた、向こうが慕っているからか、どちらが先かは分からないけれど、言葉なしでも結構通じているのだ。それが、証拠に、膝の上に(我が家の犬は、10キロ後半の体重があり、それこそ中型犬なのだが、絶妙のバランス感覚で、私の膝の上にきちんと収まる、コツをこころえている)乗っているときなど、まるでこちらの、こころのうちを見透かしたような、空気を送ってくるからすごい。はたまた、わたし以上に「気」の遣い方も心得ているから、感心する。(無論、これは、ふだんのご主人様への気遣いにほかならない)。ともかく。犬には、人のなごませ、なぐさめる、神さまが住んでいるのかと、さえ思えてくる。それは、家族との信頼が、あるからかもしれない。


風の街に出かけた。正確には、風の島だ。遮るものが何もなく、手加減、手ごころ、いっさいなしの、風が時折やってくる。たしかに、応える。少々。でも、もっと容赦のない風のくにで育ったからだろうか。それほど、苦にならない。わが故郷の、通学路には、防風林ならぬ、風しのぎ垣とでもいおうか、木と細い竹から成る小さな風除けが、50~60ヤード間隔に、冬にだけ特設されるそんなはからいがある。それは、たいてい午後の4時を過ぎると激しくやってくる、北西からの季節風を真横に受けて進む子供たちへの助けになっている。(犬の散歩のときには、今でもこれがあるから有難い)。これに、雪や霙が混じったときの、大変さはただものではない!のだが。。。おかげで、アゲンストにはへこたれない、ちからをもらった気がする。故郷の風にも。(ちなみに、ゴルフでは、フォローのときほど、短いクラブをフルスイング、反対にアゲンストほど、軽くゆったり振る、のが鉄則なのだけど、あんまり知られていないのかなぁ~でも、思えばこれって、いろんなことにも通じることかもしれない。今気づいたけれど。。)。

はるかみねあかねにそまるゆふやけのいろのやさしやかぜふくおかに