海の見えるゴルフ場に出かけた。ひさびさのコース。でも、一年で最も寒いという日になにも、海のコースもあるまい、と少し心配しながら。究極の寒風!?に打ち付けられるのを覚悟していたら、思いのほか、穏やかな風でひと安心。ときおり、遠くを進む船の見えるコースも、新鮮で、何より、なつかしい芝生の感触が足に心地よかった。周りの眺めや、風を感じるのもゴルフの楽しみにひとつかもしれない。もっとも、目も口も開けてられない、暴風の中というのは困るけど。日本海の季節風のような。
実に、久しぶりにキャディさんのいるゴルフ。研修生をしていると、あまりフツウのキャディさんにお世話をしてもらうことは少ない。自分がすることはあっても。ほんに、いろんなキャディさんがいるものだ。反面教師ではないけれど、とてもいろんなことがわかる。で、勉強になる。どうして、女性はそんなに(無粋に)言ってはいけないことを平気で口にするのだろうか。ほんに、女性の言葉は時に鋭利な刃物よりきつく刺さるものである(のではないか)。多分、ゴルフをしないというだけで、気づけないことではないはずだけど。例えば、クラブの番手を選ぶとき、遠くから叫んで聞かれるのではなく、可能性のあるクラブを近くでそっと選びたいのではないか。たとえ、気の置けない同伴者でも、クラブの番手をいちいち知られるのは、余り気分のいいものではないはずだし。特に、それぞれの飛距離が違うときは。と、そばで見ていてそんなことが気になる私も、もしかすると、知らないうちにひとを傷つける発言を、不用意にしているのかもしれない。気をつけよう。ほんに、人の振りみて~、だ。
なるたけ、寡黙な女性になりたい。ふと、そう思った。なぜなら、いつかの本に「おとなの女は、満たされればことば少なになる」と、あったから。とすると、まずは、もっと簡潔な文章の修行をしなければならぬ、のかもしれない^^;。ともあれ、ゴルフは、ほんにいろんなことを教えてくれる。「立派でありたいとか/正しくありたいとかいう/無理な緊張には/色目を使わず/ゆったり ゆたかに/光を浴びているほうがいい/健康で 風に吹かれながら/生きていることのなつかしさに/ふと 胸が熱くなる/そんな日があってもいい/そして~」と続く、ある詩の一節がが心に浮かんだ、大寒の夜なのでした。