いいことを聞いた。あの、恐るべき「ギックリ腰」の原因は、腰ではなく、ふくらはぎにあるヒラメ筋とやらが硬直するとなるそうな。ギックリ~になったのは、中学生時を含め2度だけだけど、運動神経!?と引き換えに、腰にはさんざん苦労させられてきたので、決して人事ではない。毎日、必ず20分以上ぬる目のお湯に浸かり、足の血のめぐりをよくしておくことだけはおろそかにしないようにしてから、あの大爆発の危惧だけはしなくて済むようになったけれど、原因がそんなところにあったなんて。ゴルフボールを足の裏でごりごりやるのが、ちょっと乱暴だけど結構効く。それはしなくても、ちょっと怪しいなというふしには、なるたけ、あし(の三里)を刺激して、筋肉をほぐしてあげるといいみたい。むろん、寒いときはなおさら、ゴルフ前の入念なストレッチはかかせないけれど。。。(ちなみに、わたしはいつも、ゴルフ場のお風呂場脱衣場で朝ひとりでやっている。時々、掃除の係りのひと(おばさん)に、まだだれもいないはずのところに人影があるものだから、とっても驚かれたりするのだけれど。。。)


ときに、限られた言葉数で、過不足なく言いたいことを伝えることのなんと難しいことか。これほどの、文字数を尽くしたとしてももちろん、みながすべて思ったとおりに伝わるだけではない。言葉が少なくなればなるほど、ことばの持つ意味の広がりが逆に大きくなるから。でも、多くしたから必ずしも満たされるものでもないし。あとで、読み返してみて、あれ、そんなつもりじゃなかったのにと、読める内容のなんと多いことか。自分でも愕然とするのだから、言葉へのイメージがはじめからそれぞれ異なる他者に伝えるのが、なんと困難の多きか。まるで、ゴルフのスイングで、身体を動かしすぎても、動かすべきところを動かさなすぎても、力がうまくボールに伝わらないのと同じように、思えなくもなく。。。たった、2行の詩を何年もかけて完成させたというのを、聞いて(目にして)なるほど、確かにそれほどに、言葉遣いの難しくおくの深いものはないかもしれぬと、感心、感慨、日々している。


なんでも、生み育てる性である、女性には危険を予測する予知能力があるのだという。確かに、思えば、時におおげさすぎるきらいがないでもないけど、なんでも早め早めに手をうとうとする。特に、自分の身体のことは。で、ほんとにどうしても動かなくなってはじめて、治療にかかるのは男性なのだという。確かに、能動的に自分の空間への侵入を許したくないのは、闘う性でもあるからわかる気もする。でも、早め早めにケアしようということには、どうしても手(気?)がまわらない人々であるらしい。(確かに、父を見ていてなるほどと、思うふしはいくらもあったっけ)。たたかい、放出するのが本能である性と、かたや受け入れ、育てる性なのだから、根本から考え方が全く違うのは、むしろ当然なのもしれぬ。あの、吉行氏の本だったかに、女という生き物は、同じ人間のオスよりも、虎の雌の方が、ずっと似ている(というようなことが)書かれていて、「へ?」と思ったけれど、時にそれほど、理解を超えた存在になるときがあるのかもね。もっとも、おたがいに(だと思うけれど)。で、やっぱり、言葉って、むずかしい。けど面白い。そう、ゴルフみたいに。