最近、わけあって、とある銀行で口座を開設したのだけれど(いわゆるご新規さんというものかしらん)、とても、驚いた。実に、懇切丁寧に対応してくれる女性が、笑顔で、家族構成だの、家族の人数だの、子供の数だのまでの欄を「必ず全部埋めろ」と言うのだ。恐らく、振り込めなんとかのとばっちりで、口座開設の審査を厳しくしているといいたいのだろうが、本末転倒も甚だしい、のでは。これでは、なんのための個人情報保護法なのかしらね。まるで、情報で情報安全の首を絞めているようなもの。で、話を戻すと、そんな拷問のようなことを平気でおっしゃるので、こちらもまけじと笑顔で(ほんとは、喉元まででかかった「寝言は寝てから!」を必死でこらえて)「これを書かないと口座も作らせてもらえないの?」の返したけれど。きっと、素直で善良な人ほど、リスクを負ってしまうのでしょうね。なんとも、哀しい世の中になったものです。とはいえ、こんなつまらぬことで、腹を立てている、自分の方が、かっこわるい気がしないでもないけれど。。。(どうも、お金至上=市場!?とは、つくづく相性が悪いのでせう)。
で、思い出した。そう、いつかの井戸端会議でこんな(わけのわからぬ)質問をされた。理想のタイプの条件をみっつ挙げろ、という。よっぽど、外見、収入、学歴なんて、ほんとにどーでもいい(うそ)を並べ立てようかとも思ったけれど。気を取り直して、そんなナンセンスな質問にいちおうとりくんでみたのだ。(ここでもうまく嘘をつけない不器用ものゆえ。。。キャデイをするとき、好きなお客さんのタイプならいくらでも言えるのだけれど。。。)▽お金に綺麗(潔くて)▽自分をもっていて(骨があって)▽空気のいい(感覚のいい)人だと、何とかテキトー搾り出してみた。すると、さらにこうきた。「そんなまったくおんなじ人が二人同時に現れたら、さらにどんな条件をつけますか?」と。こちらとしては、最初の無意味な質問にもうとっくに気持ちはそがれていたので、いい加減ごちそうさまだったのだけど。。。仕方がないので、「そのことを二人にそのまま伝えてその反応を見る」と返事をしたら、「具体的にどうだといいのか?」と来たから、それは、ゆとり(あそび心)のある対応ができる方だと返答しておいた。
ちなみに、となりにいた女の子は、顔だったか、仕事だったか、経済力だったかを挙げたうえに、最後の極めつけは将来性だとかと言っていたっけ。「ふうーん」。ま、いろんな人がいるものだからと、感心していたのだけれど。で、これは、何でも(くだらない)心理テストだとかで、種を明かすと、そうして最後に挙げた条件とやらが、もっとも重視するポイントなのだとか。。。当たっているのかしらね。自分ではちっともわからない。おまけに、好きな人の条件なんて、まるで、車や家を買うのではあるまいし。まっこと、かたはらいたし、でしかたない、と思いながら聞いていたっけ。それにしても、条件でほんとうに人を好きになる人なんているのかしらね。ともかく、もっと、あそび心をくすぐる会話をしたいもの。ゴルフのときでも、そうだけど。。。そのうち、日本語から、機知とか頓智なんてことばがなくならないといいのにな、とほんとに心配している今日このごろ。。。スパイスのない料理がとっても、味気ないのと同じように。。。こころのスパイス、たいせつですね。