たとえば、すきなことや、いつかやってみたいこと、気になるテーマなんかをあれこれ思いつくまま書いてみる。こんなことでもあんがい楽しい。こうかだってあるし。いやしだか、かいほうだかわからないけど。なにを「机上の~」と思われるかもしれないけれど、あなどるなかれ。手で書くというのに意味があるのだ。きっと。しばらくたって、見返してみる。すこし前のと、もっと前のと。すると面白いかな、ずっとかわらないものに、はたと気づいて自分でも驚く、なんてことも。ともかく、何がしたいのかが見えてくる。
で、書いてみた。新年だからというわけでもないけど。キーワードを拾うと、ことば、書、茶、土、木、山、自然…。まあ、そんなとこ。地図が好きで、辞書が好き、だと書いている。どうも落ち着いて勉強したいよう。なんてことがわかる。どうも、文字に触れるのが好きみたい。
それにしても、電車に揺られていると、とても筆が進むのに、銀行のソファーだと、ピタリと止まるのは、どうしたことだろう。座り心地はずっといいはずなのに。してみると、くうきってとっても、たいせつなのかも。
で、話を戻そう。へやにつくえを置いた。お気に入りの。いや、正確には和室用の木製なのだが、かなり年季が入っている。一本の木からできていて、高さ、大きさがちょうどいい。恐らく父の、ひょっとするとその前の誰かの文字の跡も刻まれている。無論、受験時代の悲哀を感じる自分の跡もあるのだが。。ともかく、古いものが好きなのだ。味があって、風情があるからかな。時を経れば経るほど出てくる深みみたいなものが感じられるから。で、お気に入りのつくえがそばにいるというだけで落ち着いてくるから不思議。おかげでつくえに向かいたくて、いろんなことを学びたくてしかたがない状態、になっている、しだい。。。で、パソコンはすっかりホコリをかぶっている。ゴルフクラブもだけど。。。かはらぬをつたえんとこふこはるかなしばらくのいにおもひめぐらしつ。そう、古い歌集を読み返している。古典に惹かれる。ことばづかいへの趣向や一文字ひともじに込められた想いの重さが違う気がして。たいせつなものを教えられる気がするし。それから、古い書棚から引っ
張り出された徒然草が、枕上の一冊に仲間入りしたのだっけ。蛍雪~じゃないけれど、まあ冬はじっくり書物と向き合うのがふさわしい季節なのかもしれない。