明けました。元日の夜をこうしてのんびり過ごせるのはいつ以来だろう。そう、10年ぶり。あるときは泊まり勤務だったり、あるときはキャディさんだったり、あるときはフロア勤務だったりして。。。そうそう、21世紀を迎えたあの日は、みんな帰省してひとり残された病院の6人部屋のベッドの上だったっけ。自然以外はなんにもないふるさとの農道を、愛犬と歩くときがいちばんホッとしている、気がする。今年で15歳を迎えるはずの愛犬は、いたって元気。ほんとにそんなに歳なの?の思えるほど。あわよくば、私の気が変わらないうちに、どうにか海の近くまで行けないかとあの手この手を駆使する手腕もますます熟練しているし。。。まあ、ふだんは足の悪いおばあさんのお供ばかりだから、このときとばかりというのも分からないでもないから、こちらもついつい甘くなっちゃうのだけれど。。。
ときに、もう、帰省ラッシュはこりごりと、未明に出発した行路は、それでも9時間の道のり。ひとつには雪。ひとつには、雪に弱いかもしれない道を避けての迂回のせい。というより、湖を見たかったから、でもあるのだけれど。9時間もあったら、およそカスピ海か、ロッキーの北端ぐらいまで行けるんじゃないの?とうそぶきたくならなくもなかったけれど。。。それでも、休憩をたっぷりとったせいでもあったし、何より、どうも運転が好きらしい。疲れはするけど、朝日が山際から顔を出す瞬間や、朝日に照らされ輝くアルプスの峰峰を眺めながらのドライブなんて、なんて贅沢な~と、それだけでもしあわせ。なのだから。得な性分なのでせう。それから、久々の、雪道ドライブもあったし。降りたての雪道が、100キロも続いたら流石に疲弊するだろうけれど、タイヤと雪との接地ぐあいに神経を集中しながら、道を駆けるのもなかなかワクワクして楽しいのだ。(無論、スリップの怖さはいやというほど知っているから気は抜けないのだが。。。)
そして、奇しくも、件の湖で夜明けを迎えた。水と地面の境目が全く見えなかったのが、少しずつ白んでくるのにつれて湖面がはっきり見えてくるときの、あの清々しさというか恭しさというか、静かにたたえる水面の、揺れることのないたおやかさというか清澄さというか、しばらく景色を前に動けなくなったほど。こころに染み入る心地がして。。さて、今年はどんな素敵な景色にめぐりあえるのだろうか。そんな風におもったら、まだ見ぬ景色への期待が膨らみ、元気がでてくる。そう、海外の友人の一人が新年メールと一緒にこんな詩をつけれくれていたっけ。アイルランドの詩なのだどか。「道は、あなたの前にまっすぐ伸びていますように 風は、いつもあなたの背中を押してくれますように 太陽は、あなたの頬を暖かく照らしてくれますように 雨は、あなたの大地にやさしく降り注ぎますように そして、神様はいつも手のひらの上であなたを見守ってくれますように 次に会えるまで・・・」(うまく訳せたかなぁ~)。晴れの日が一日でも多い一年でありますように。なにより、心の空模様が。