相棒が好きだ。あの独特の台詞の言い回しといい、クールで時に少しアイロニカルで、でもちょっとお茶目なところがとても好きなのだ。そういえば、同じ枠で長く主役を務めていた安浦刑事みたいになりたいな、とひそかに思ったこともあったけれど、寅さんといい、あの北の国からの吾郎さんといい、日本人が求める格好よさ(=主役像?)っていったい何なのだろう?って少し哀しい気もしたりするのは私だけだろうか。
小さいころと変わらない風景の中で犬と歩くのが一番ホッとする時間かもしれないと感じながら歩いている。とはいえ、2年遅れでやってきた大学合格の知らせを父と一緒に聞いたあの小さな小川のほとりも、意味のわからない河川改修のおかげで味もそっけもなくなってしまったし、学校帰りに見かけると、田仕事の手を休め、四つ葉のクローバーを見つけてくれた近所の優しい小父さんも数年前に逝ってしまったし。まあ、それでも、5番アイアンでも届きそうなところにある保育園(それでも一人で行けるのに2年かかり、玄関で泣かずに親にバイバイできるまでに半年かかった弱虫なのですが。。)や、初めて跳んでいきなり校内記録を作っちゃった幅跳び砂場(もっとも翌年あっさり抜かれましたが。。)のある校庭はそのまんまだけれど。
ところで、一日三秋はどうして、春でなくて秋なのでしょうか?いとおしくも早く暮れてしまう夕刻があるからでしょうか。と、そんなことばかり考えて、書棚の周りを散らかすだけ散らかして、ちょっといっぷくと、いそいそと図書館にでかけ抱えるほどの本を借り帰ってきた私には、当分孝行など無理かしらとひとり苦笑しているところ。。相変わらず自分だけの空間に飢えているのかしらん。本といい、車といい、もしかしてゴルフ(と投手)もそうだったのかしら。。。ともあれ、こんな爽やかな風の中でゴルフができたらさぞ楽しいことでしょうね。