家の近くの駅舎を降りると、どこからともなく金木犀の優しい香りがやってきた。そう、いつも仕事やテストに追われ、こんな風にのんびり帰省したのはいつ以来だろうか。休みが腐るほどあった学生時代は、せっかくの時間の有り難さも知らず、5年間もかかった受験勉強からの解放に浸ることばかりに精をだし、結局、現実と向き合うことから逃げることばかりしていたのかもしれぬ、と、つまりは、きっとやっと本当の帰省をしたのかな、と、ふとまたしても感傷なわけなのですが。。。
と、ともかく。こんなふうに何事もあまりにケイコウトウの私に、自分ぐらいは慣れてあげないと生きてはいけぬ、と思っているのだが、(どうもそうして自分で勝手に慣れるのもたいがい周りに迷惑をかけることなのだと、最近やっと分かってきたおバカさんなのです)またしても、自分のケイコウトウぶりに気づいて愕然なのでした。初めてそれを読んだとき、なぜか懐かしいようないとおしいような気がしたのですが、そこは番地も違う故、恐らく他人の空似と思ってさして気にも留めず、時々目にしたときだけ「ふーん」と読んでいたのでした。「ん?まてよ」と改めて読み返してみると、ひょっとしたらとっても深い意味が込められている気がして、またまた愕然。
これまた得意の早とちりかもしれないけれど、まあいいか、今たいせつなのは、しんじつよりも、しんじるきもちなのかなと、これまた気楽な考えで自分を励ましている短絡者なのではありますが。。。そう、いつも大工さんや植木屋さんやあとは運転手と荷物もちなんかを担当するために帰省しているわけですが(唯一楽しみなのは、私のことをずっとまってくれている愛犬=ちなみに名前は大好きな選手の愛犬名からもらったのですが。。。=に会って話をすることのなのですが^^;。)、これまで少しのんびり出来るときは、気持ちに余裕がなかったり、からだが言うことを聞かない状態だったりしたので、みなかったことにする!空間のあまりに多いこと。で、ついに、一念発起!して、そのうち床が抜ける!と騒ぐ家人の安心のために、神聖なる!?書棚の整理に着手したのであります^^;。