野球が面白い季節になりました。夏の甲子園の幕切れも、心の奥のほうをジーンとさせるものがありましたが、昨日の幕切れも実に劇的でした。やっぱり私たち日本人が好きなのは、ベースボールではなく野球なのだということなのでしょうか^^;。そういえば、私が初めて野球をちゃんと覚えて真剣に見始めた年に、気持ちを入れて応援したチームのひとつがこの夏、悲願の頂点に立ったとき、ひとりわけもなく感慨に浸ったものでしたが、秋にも大好きなチームの相手だったところがその時以来の優勝を果たすとは。。。。
最初に覚えたプロ野球選手も、そして応援したプロ野球チームと選手も、思えばどれも父の想いを素直に受け止めたから、なんて感傷家の私は、勝手にそう思いたいからなのかもしれませんが、ともかく、やっぱり最初に好きだとおもったチームが、選手が、そして野球が好きなのだと分かりました。そして、その野球元年に、見事応援するチームが頂点に立ち、選手も賞をもらうほど活躍し、以来、ほんとはずっと好きだったんだとやっと今ごろ分かるなんて、本当に私はケイコウトウなのです^^;。
そのころ、日本シリーズは、秋晴れの外の球場でした。だから、この季節になると、秋の風と透き通った空気の匂いがあの年の秋を思い出させてくれるのですが、球場から空がなくなってしまい、そしてシリーズもナイターになってしまって少しノスタルジーなこれまた感慨家なのかもしれません。でも、覚えているのは、あの年、(多分土曜日か日曜日だったのでしょう)、自転車ころがしていった近くの浜辺で、父と一緒に試合をラジオで聞きながら、一所懸命スコアをつけていた風景。。。
なぜこれほど印象に残っているのか自分でも不思議なくらいですが。ともかく。好きなチームには絶対負けて欲しくないと、ほんとに緊張して応援していました。果たして、結果は4-2での勝利。最後は、なぜか普通ならファーストかサードがとる内野フライをエースの投手が捕っての優勝だったのを覚えています。きっと、みんなこんな風に熱くなれる(そしていまだに覚えているという)シーンを待っているのだと、昨日の試合をみながらそう思いました。きっと野球の人気がなくなることなんて決してない、と昨日の試合が教えてくれた、そんな気がします。