まさに見ごろになりました。奇しくもこれまで赴任した先は皆、とても素晴らしい名所がちかくにあって、桜を見る機会には恵まれていたように思います。離れて別のところで桜を見ると、以前観た風景まで自然に思い出されてくるから不思議です。とは、いうものの、実のところ、薄桃色(?)より、紅・橙色の方が好きな私は、紅葉の色の方がずっと惹かれるではあるのですけど。。そして、何故か桜が満開になればなるほど、「待つ」楽しみがなくなるというか、後は散るだけ。。。と思うと哀しい気がして素直に喜べないのは困ったものです。紅葉の時にはそんなことないのに。。もっとも、花より団子(=お酒)に全く興味がないことも、人ごみを避けたがる一因だったりするのですが。。。そういえば、なぜだかどうもすごく「飲める」ように見られるらしく、キャディ時代、気に入ってくれたお客さんほど、気を利かせてスーパードライをくれたりしましたっけ。内心、「あ~あ」ととても大きなため息をつきながら、お礼を言うときのあの悲しさったらありませんでした。だから、キャディさんには、少なくとも「飲めるか飲めないか」を聞いてあげるのが一番親切です。

ところで、スポーツのいいところは、厳然たるルールがあって、それを守って(許される範囲内で)真剣勝負をするから面白いし、社会のいろいろな面での教訓でもあるのだと思います。もちろん、負けるよりは勝つほうがいいに決まっているけれど、では、勝つためだったら(見えないところで)どんなルールの網の目をくぐってもいいかというと、そうではないし、どうしても「勝たなければ意味がない」こともあれば、「結果よりもその課程にこそ意味がある」こともあったりもします。(最近の悲しい事件や事案のニュースを見ているとそんなことをふと思ってしまいます。)だから、もし、ゴルフを「遊び」ではなく「スポーツ」としてするのなら、たとえ「6インチ」(ローカル)でも一ミリたりとも動かすべきではないし、(甘えて勝っても何が嬉しかろうに、とさえ思います)OBは必ず打ち直すべきだとも思うわけです。。。そうして出したベストスコアには胸を張ってもいいけれど。。。もちろん、一方で「遊び」だと割り切っているなら、人に迷惑をかけない限りはそれこそ何をやっても構わないと思います。ただし、さんざんボールを置きなおしておいて、打ってから結果に文句を言うのは論外だけど。。。

ゴルフをしてよかったと思うことのは、それ以外にもあります。姿勢がよくなったことと、歩くのが速くなって、歩くことが苦にならなくなったことです。なぜ、駅のエスカレーターにあれだけ人が殺到するのか未だに理解に苦しんでいます。お陰でこちらは広い階段を歩けるからいいのですが。。。。ジムなんか通わなくても毎日恐ろしく長い階段を駆け上がるだけでどんなにいい運動になるかしれないのに。。。あ~もったいない。年をとっても絶対に足腰だけは丈夫にしておきたいから、大抵のことには元来なまくらものですが、階段だけにはこだわっています。もう一つは、もしあの恐ろしく長い混んだエスカレーターの途中で地震に出くわしたらと思うと、ぞっとするので気の弱い私はとてもあんな危ないものには乗れません。(空いているとき、短いとき、急いだときが重なったらもちろん、動く階段を歩きますが。)そしてこれも、キャディ時代に気づいたことですが、姿勢のいい人、歩く姿の美しい人は、実際よりも「上手く」見えるし、実際、バランスもいい、とよく思ったものでした。歩かないと見えてこないものって、案外たくさんあると思うのですが。。。