この頃、ドライバーがホットなのだとか。何でも、「飛ぶ」クラブと「飛ばない」クラブが話題を呼んでいる、と。うーーん。時たま、週末の暮れ時の街角で買いたてほやほやの、ドライバーの入った袋を大事そうに抱えているオジサンを見ると、「あ~明日はコンペかな?そして『これ昨日買ったばっかりなんだよ』って仲間に自慢するんだろうなぁ~」と、キャディをしていたときの光景が簡単に思い浮かんでしまうので、密かに苦笑いです。ともかく。やっぱり確かに「飛ばない」よりは「飛んだ」ほうがいいのは分かるけれど、飛距離というのは残酷なもので、その人の持つ身体能力(例えば、筋力、体格、柔らかさ。。。などなど)でだいたいの限界は決まっているような気がします。それよりも、納得のいく一球が打てるクラブを探した方がずっと楽しいと思うのは私だけでしょうか。
ちなみに、私もエースを見つけるまでは、4~5本分を散財させられましたが、皮肉なもので、ネットで買った格安の新古品がもう何年も不動のエースになっています。時々、お店で新しいモデルを見てみるけれど、どれもピンと来ないし、本命を乗り換える気になれるほどの逸品!?はなかなかありません。そして私の好みはというと、まずは顔がいいこと!これが肝心。紛れもなく面食いなのでしょう。車もそして。。。ともかく。もっとも、私に選ばれなかったクラブや車たち!?..が「あなたにだけは言われたくない!」と言っているのは間違いありませんが。人はないものねだりなのです。顔が気に入れば、だいたいイメージしたボールが打ちやすくなるはず。私の場合、最近の主流とは異なり、「小さくてシャープ、無駄がない」のがいいので、(これもないものねだり??)見つけるまでに苦労しました。後は、打感と音でしょうか。グリップやシャフト、バランスやおもりを張る位置もいろいろ試してしっくりするものを選ぶ、のがクラブ選び以上に大切だと思います。オーダーメードの仕立て服のように、本当に自分(の体型と実力?)に合ったものを探すのは、根気と忍耐が入りますが、打つたびに、風やコースのせいにしないためにも、そのへんにこだわってみては?と思います。逆に言うと、合わないクラブで上手に打つのは恐らく、プロでも無理だと思うから。。。
パターも然り、です。これも、不調になると確かに替えたくはなります。そして、替えてすぐは、新鮮さも手伝って今まで以上に入る!ように感じるものです。とはいえ、浮気は所詮、浮気。どれを使っても結局は実力通りなのです。かくいう私も、パターは実にあれこれ、浮気をしましたが、結局、試合で安心して使えるのは最初からのエース、でしたから。。。こうしてみると、道具も然り。コースでの状況判断も然り。ないものねだりを、繰り返してもよい結果は望めないのだと改めて思います。「今あるもの(実力を含めてです)」をいかにうまく使うか。そして、何を優先して、何をあきらめるか(捨てる)か。ライを優先して手堅くいくのか、欲を優先してリスクに賭けるか、といった具合にです。一番いけないのは、どっちつかず。どっちも望んで、どっちも失い、そして後から文句を言う。これでは何回同じことを繰り返してもちっとも楽しい瞬間なんて訪れません。危険予測と、戦略の検討、分析。。。混んで待たされるティーグランドでも心で、そして頭の中で楽しむことはいくらでもあるのに、イライラ待って、なのに何の準備もしていなくて慌てて打って、待たせた前の組(あるいはゴルフ場?)に怒ったりしていませんか?あ~もったいない。。。です。