中学受験では算数が得意だと有利だという話を良く聞きますが、ある一面ではそうだとも言えますが、ある一面では違うとも言えます。
どの教科に力を入れるのかという問題はその子の能力や志望校によっても異なってくると思います。
SAPIX偏差値で65以上の中学を狙いたい男子は、算数だけの成績が良くても苦戦することになります。
総合偏差値は足りていだとしても、まさかの不合格もあるかもしれないと覚悟しておいた方が良いと思います。
最難関校のお子さんは全員が算数はできて当たり前です。
また、国語だけ出来るという最難関男子には出会ったことはありません。
国語ができる子は、算数ももれなくできる子が多いです。
○○だけ得意では全く歯が立ちません。
全ての教科ができないと安心出来ない世界です。
国語は言うに及ばず、理社の手抜きも許されません。
ただ、興味の関心の問題や、暗記科目だから面倒臭いという理由で理社にやる気を出せない子もいます。
昨今では記述形式で、資料読解や思考力を問うこともありますので、単純な知識を詰め込めば良いということでもない方向になっているようにも感じます。
社会を単純に暗記だと捉えていると、効率が悪く点数を取ることが難しいです。
何故点数が取れないのかを見直して分析を行うことが大切になります。
子どもはまだこの辺りが出来ない子の方が難関校を目指していても圧倒的多数です。
親が伴走している家庭では、実はこう言った事がきちんとケア出来ていました。
家庭で勉強を教える親よりも、わが子が何処で躓いているかを観察分析している親の方が難関中学に進学している確率は高いです。
家庭で親が勉強を教えられないと難関校は無理だという説がありますが、実際に優秀なお子さんの親御さんと話していると、「勉強はみていたけど、教えてはいない」という方が多いです。
勉強に関して、「みていた」という意味が最近になって腑に落ちました。
「みていた」というのは、家庭教師のように解き方を教えるのではなく、どうして出来ないのかを分析判断して、出来るようにアドバイスをしていたということなのだと思いました。
中学受験界ではよく耳にする、勉強をみていると親子の関係性がだんだん悪くなるという関わり方ではありません。
子どもがどこで躓いているかなんてわからないという方は、こちらの書籍を読むと、なんとなくわかるかもしれません。
つまずきポイントの解説はこういうところからの理解が必要だったのかとわかると思います。
ある程度の基礎知識の根本理解と因果関係の捉え方に原因があることは多いです。
理科でも同じようなやり方ができると思います。
このような視点は、全ての教科でも使えます。
勉強のやり方としても効率が良いです。
自分がどこで躓いたかを自力で発見できて、対応出来きるようになれば、今後の人生にプラスになりますよ。