着物を着付ける初心者にとって、まるで都市伝説のように語られる「お直しおばさん」。
そのお直しおばさんに、遭遇したことはありますか?

私は、数度あります。

その殆どは、着崩れてるのを親切で直してくださるすてきな年上の女性です。
必ずしも感謝されるでもないのに、本当にありがたいなぁと思います。

変な格好で恥をかくのは、自分ですものね。

でも、時々、善意じゃないお直しおばさんに会うことがあります。

「二重紗は、6月の第二週までよ」
とか、
「背中心が、曲がってるじゃない!」
とか
「いまいちね!」
などなど。

親しい友達ならともかく、しかも「ちょっといらっしゃい」と化粧室で直してくださるというならともかく、ただ、批判する人には何か隠れた魂胆があるのです。

それは!

自分の店から着物を買ってほしい、着物屋さん

だったり

自分から着付けを「有料(ここ重要!)」で習ってほしい着付け屋さんだったり。

つまり、営業なんです。
しかも初心者をびっくりさせたり、不安に陥れて営業する、なんだか怪しい催眠商売か、宗教団体みたいな手法。

当の本人は、それでいいと思っていたり、実際怖くなってお金を払う人もいると思うけど。

私に言わせれば「間に合ってます!!!」
内心、放っておいて!


着付けを直してくれる友達はたくさんいるし、時間がなかったり、着なれない着物や長じゅばんを着たときは、いろんなトラブルがあるのは、当たり前。

実際、洋服着てるときに、ファスナーでも開いてない限り、変わった着方をしても注意する人なんていません。
個性か、ファッションだと思うからでしょう。

自分たちの世界で、伝統的な和服で伝統を守っていくのは、大切な事。
それを批判しようとは、全く思いません。むしろ尊敬してます。

でも、その一方で、若い人や、個性的な人の着方を批判するのは、全く別次元の問題です。
そういう人がいるから、なかなか着物文化が根付かず、広がっていかないのです。

きものでこんな営業を続ければ、ますます敷居が高くなるって気がつかない人たち。
自分たちで、自分たちの首を絞めているという事に気がつかないのでしょうね。

まぁ、そんな人々は、放っておいて、楽しく着物ライフを送ろうと思っています。