79歳の父はオードリー・ヘプバーン主演のローマの休日が大好きです。
私が中学生の頃、池袋の文芸坐という映画館に行ったことを今でも鮮明に覚えています。
ヘプバーンの気品あふれる振る舞いと、グレゴリー・ペックのダンディな雰囲気に
素晴らしい映画だと思いました。そして先日、実家に帰った時、家のHDDレコーダーに
保存してあったのです。久しぶりに父と見ました。35年ぶりに父と見たのです。
映画を見ると、中学生の時には気づかなかった、品のある笑えるシーンがたくさんありました。
それが全然嫌味ではなく、誰を気づつけるような笑いでもなく。すがすがしい笑がたくさん。
今はこんな映画ないなぁ~と思いました。
父は今腰痛でほとんど歩行することができなくなってしまったけど、ローマの休日を見ている
父の顔は朗らかで、夢あるれる表示をしていました。父と私の大切で同じ想いができる映画です。
私もいつか自分の息子とこのような時が過ごせたらよいなと思いました。