カフェラテが好き
結婚1年
30代前半の女医
不妊治療を受けるにあたり
普段知らない事を勉強してまとめるため
治療の経過をまとめるため
ブログにしています
ごゆっくり
久しぶりの投稿になってしまいました。
仕事の忙しさ&体外受精で着床せず、落ち込んでいる間にパスワード忘れて…とあれこれしておりました。
🐤
先日、友人とお茶をした時の出来事。
私が食後に紅茶を頼むと、
『妊活してるのにカフェインダメじゃないの?』と非常識みたいな顔をされました。
基本的にカフェインはダメだよというのは胎盤が出来てからの話であるから、理論上は妊娠前は少しくらい取っても良いはず。
こちらにも少し書いた。
厚生労働省から、カフェイン摂取についてはまとめがありまして
カフェインの妊娠中における悪影響のない最大量は一番厳しい国でも200mg。
1-2杯、少しくらい飲んだっていいのです。
こう、妊娠したいくせに考えてないんだ〜みたいな考えが丸わかりで、ふんわり傷付きまして
間違った知識で不安にさせるのは余計にだめだよって思ったのです。
ということで不妊とカフェインについて、まとめました。
①1997年と古いものの、まとめ。
コーヒーを1日5杯くらいと沢山飲む人は、少し妊娠しにくい。
煙草吸ってる人だと尚更。
- 1991年8月から1993年2月の間に、5つのヨーロッパ諸国(デンマーク、ドイツ、イタリア、ポーランド、スペイン)から25歳から44歳の3,187人の女性のランダムに選択。
- カフェイン飲料の消費量は、0-100、101-300、301-500、501 mg以上に分類。
- 1日あたり500mg以上のカフェインを飲んだ女性では、妊娠するまでに11%余計に時間がかかり、その傾向は非喫煙者よりも喫煙者で比較的強い。
②
だけど、やはりそんなに気にしなくていいらしい。
- 20〜29歳の無産のデンマーク人女性を選択し、コーヒーと紅茶の消費に関する情報を取得した。
- コーヒーや紅茶を飲んだ女性の一次不妊症のリスクは変化なし。
- コーヒーまたは紅茶の1日サービング数の増加とは関係なかった。
- この中での総カフェイン消費量(コーヒーと紅茶)に関して摂取者と非摂取者では不妊症のリスクは同程度だった。
③
2019年の報告。
人工授精の場合、コーヒーを飲んでいる人の方が妊娠率が高い!?
- 1,511回の子宮内人工授精(IUI)、2,870回の体外受精(IVF)および顕微授精(ICSI)、1,355回の凍結胚移植を行った不妊治療中の女性およびパートナー候補1,708人。
- 1~5杯のコーヒーを摂取する女性と摂取しない女性では、人工授精を受けた場合に妊娠または出産に至る確率が1.5倍高かった。
- 女性の1日のコーヒー摂取量と体外受精(IVF/ICSI)による妊娠または出産との間に関連は認められなかった。
④
男性には悪影響あるかも。
- コーヒー/カフェインの摂取、精子のプロイド、精子DNAの完全性、精液の質、妊娠までの時間を含む男性の生殖能力のパラメータとの関係に関する観察研究の体系的なレビューを行Iった。
- 2016年11月まで文献検索し28の論文(合計19967人)が得られた。
【結果】
①精液パラメータはほとんどの研究で、カフェイン摂取、少なくともコーヒー、紅茶、ココアドリンクからのカフェインの影響を受けない。
逆に、コーラ含有飲料とカフェイン含有ソフトドリンクが精液の量、数、濃度に悪影響を及ぼす。
②精子DNAの欠陥に関しては、カフェイン摂取は異数性とDNA破壊に関連しているように見えたが、DNA損傷の他のマーカーとは関連していなかった。(矛盾)
③男性のコーヒー摂取については、すべてではないが、いくつかの研究で妊娠までの延長に関連していた。
→おそらく精子DNA損傷によるカフェイン摂取が男性の生殖機能に悪影響を及ぼす可能性がある。
しかし、精液のパラメータと生殖能力に関する疫学研究からの証拠は矛盾しており、決定的ではない。
コーヒーの摂取量の規定などはなかったので、そこら辺が差が出たのでしょうか。
という事で、飲めないストレスもあるわけで。
あれが無理、これが無理、と言わずカフェイン300mg(マグ2杯)くらい普通に過ごそうと思います。
寒くなりましたね。あったかくして過ごしましょう…