そもそも正常な月経は何日かと言うと
25-38日、変動は6日以内。
結構幅が広いしている。
文献を漁っていると、何個かの論文の中に月経周期について引用がついている論文があったので、原著へ飛んでみました。
2011年に報告されたデンマークでの月経周期と妊孕性についての前向きコホート
→妊娠周期27-29日の人と比較して、25日未満、25-26、30-31、32-33、34日以上の人の出産可能比は
それぞれ0.64(95%信頼区間(CI):0.49、0.84)、0.94(95%CI:0.77、1.13)、1.10(95%CI:0.97、1.25)、1.35(95%CI:1.06、1.73)、1.17(95%CI:0.91、1.49)であった。
→
32-33日が1番妊娠しやすそう
生理周期が短い人だと妊娠するまでの期間が長めになる。
その他、初経年齢、初経から月経周期が安定するまでの時間、出血期間、出血量などには有意な差は認めなかった(=関係なさそう)とありました。
妊娠と甲状腺疾患について
✴︎今回、不妊治療にあたり、医学書をひとつ購入しました。
文献をできるだけ見たいところではありますが、専門分野ではないと一体この論文は何処まで正しいのかというか…大きい論文なのだろうかという吟味が難しい。
後になって注釈がついていたり、その後updateされたものなのか、そこまで専門でないとわからない…。
コチラの本は2023年3月に出されていて、2021年度に出たガイドラインも勿論言及されています。
何より知りたいことの都度検索だとその前後の事とか流れはわからないんだよなぁ…
さて、この本よると、今まで潜在性甲状腺機能低下症と甲状腺自己抗体(抗TPO抗体)陽性が初期流産の独立したリスク因子であるとかそうではないとかあったけど、はっきりした結論はなかったが、最近レビューで結論が出たとの事。
・潜在性甲状腺機能低下症だけでは流・早産との関連性を認めず。甲状腺自己抗体陽性の場合に流産リスクが高い。
・2019年に報告された二重盲検試験のサブグループ解析では、流産既往のある甲状腺機能正常かつ抗TPO抗体陽性女性においてレボチロキシン(LT4)補充による生産率の上昇は認められなかった。
・さらに最新のシステマティックレビューにおいても、潜在性甲状腺機能低下症かつ・または甲状腺自己抗体陽性を合併する不育症において、LT4補充が次回妊娠転帰を改善させるエビデンスはないと結論づけられてた。