配偶者とは付き合いが長く、私がバセドウ病で寝込んでいたり、PMSでダンゴムシになっていた時も見ていました。
甲状腺疾患と妊娠についてはまた別に纏めようと思います。
付き合っている時に将来どうするか、と言う話はしていて、子どもは【出来たら欲しいけど無理はしない】【自然に出来たら】…というのがお互いの希望でした。
PMSも気にならないくらいになり、生活もメンタルも、発症当時と比べ物にならないくらいおちついていたので、結婚と同時にピルを止める事にしました。
PMSについては↓を参照
なお、ピル中止後の排卵再開についてですが、90日以内に約99%で自然月経ないし妊娠が起こっており、それはピルを内服していた時の長さに比例しないという報告があります。
さて。
PMS対策はした(後述)ものの、そんな上手い話もなく、じわじわとPMSは帰ってきました。
紛らわしい症状とともに。
子どもはどっちでも良い。
とは言っても、出来れば欲しいわけで。
毎回ちょっとだけ期待があるわけです。
自分にも配偶者にも。
PMSの症状の一つの吐き気と下腹部痛、張りがあるのですが、それをつわりかな?と配偶者は言うのです。
いつものPMSと違う気がする、みたいな。
つわりは妊娠5週(直前の月経初日を0日とする)くらいから、血中HCG値の上昇と共に現れるとされている
http://fa.kyorin.co.jp/jsog/readPDF.php?file=to63/50/6/KJ00001745749.pdf
ので、自分もこっそり期待しつつ、気が早いよぉとたしなめているうちに生理が来るのです。
キ…キツイ…
職場でも生理前の浮腫んだ顔や少しはったお腹、しんどそうな私を見て「もしかして?!」と結婚したことを知る職場の人や患者さんに、無邪気に言われるわけです。
配偶者とは職場が同じなので、「(配偶者)は子煩悩になりそうだね」みたいな事も…
キキ…キィ…
医療者でこんなことを言う認識やいかに…とは思うものの、おそらく不妊に悩む当事者や彼らを良く知る人、婦人科外来で働いている人、以外の認識はそんなものなのでしょう。
全く悪気がないのが辛い。
そうこうするうちに一年、早くもメンタルが落ちてきました。
そもそも生理前に軽くうつ状態になってしまうので、うつ状態→生理が来て妊娠していない事発覚という流れがとてもしんどい。
プレプリントで高度不妊治療を受ける女性の精神状態についての報告がありましたが、わたし1年でへこたれてる。
当初の出来れば欲しいね、でいいよね。と言うのは何だったのか…
一応、ピルを止めるにあたって何もPMS対策をしていなかったわけではありません。
このようなまとめが2009年にありましたので、ピルを辞めた時からできることはしていました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/49/11/49_KJ00005756110/_pdf
・アルコールはそもそも飲めない
・カフェインは妊娠希望にしてから控えている
・アリナミンは毎日飲んでる
・週2回はウォーキングしてる
と、現在の自分でできる事はある程度やっていたのだけど、藁にもすがる…ここに書いてある漢方とかどうなんだろう…と。
以前ピルを処方してもらっていた病院へ相談に行きました。
そうしたところ、「全ての症状が出ていたNさんに効くかというと微妙…排卵後にNSAIDsとかプロスタグランジンを抑えるものをしっかりと飲んでみるとかくらいでは?」と言われてしまいました。
そして、その医師に、
「子供が欲しいと思うなら、年齢的にも早い方が良い。甲状腺から見ても妊娠したかどうかがすぐにわかる方が良い。(メルカゾールを止めないといけないので)もう不妊治療に行くのが良いのでは。」
と言われたのでした。
甲状腺の主治医に報告したところ、「歳も歳だしまぁ早い方が良いよね〜!妊娠したらメルカゾールとりあえず辞めて、僕に報告してね!」と軽く言われました。ありがとうございます。
私の医師国家試験での知識では不妊症の定義って2年の不妊だったのですが、産婦人科学会ではこのように定義されています。
"日本産科婦人科学会編集の産科婦人科用語集より。
不妊症を、「生殖年令の男女が妊娠を希望し、ある期間避妊事すること無く性交渉をおこなっているのにもかかわらず、妊娠の成立を見ない場合を不妊といい、妊娠を希望し医学的治療を必要とする場合」と定義づけている。
その期間に関してASRMでは1年、FIGOでは2年としている。"
1年でもいいのか。
話を聞いて帰り、改めて不妊症について読んでいると…
子ども、出来れば欲しいけど、と言う私。
本当は欲しい、でも自分の体質的に出来ないかもしれない。
そして出来なかった時に失望したくないから、覚悟できなくて言い訳をしている…
配偶者へ、そのぐるぐるとした気持ちの話をして、どう思う?と聞いてみました。
配偶者的には。
子供が出来たら嬉しい。
でも、自然妊娠を待つ私が毎回PMSで苦しんでるのは辛い。
不妊治療では女性の方が負担が大きいから、そこまで無理をするのなら子どもはいなくていいかなとも思う。
けど、子どもが欲しい気持ちがあるのなら、後でトライしとけばよかったと後悔するかもしれないし…
N(私)の気持ちが揺れているのなら、不妊外来へ行こうか。
と言ってくれたのでした。
泣いた。
結婚式で両親への感謝の手紙を読む時にも泣かなかったのに泣いた。
この時の気持ちは一生忘れたくないです。
子どもが出来なくても出来ても、この人が大事な事には変わらないなぁと改めて思ったのでした。
そこが基本なら、一か八か、いっちょ頑張ってみっか!と腹もくくりました。
そうして希望していた私の移動が決まり、ある程度休みを取れる環境になり。
不妊専門外来を受診する事に決めました。
不妊治療をやっている病院を探すにあたり、どう調べたか…というと、とりあえず家から通いやすいとろにしました。
友人達に聞くと、体外受精の成功率の良い病院リストアップしたり皆ちゃんと調べていましたが…
体調が良くない中でも通院しなきゃいけないだろうし、どうやらパッと調べた感じ、不妊治療は結構な頻度で通わないといけないようだと知ると、遠くは頑張れなさそうで…
職場の婦人科は?そしたら休まなくても良いじゃん。となるのですが、やはり内診があるわけでして、知り合いはちょっと嫌でした。
向こうは仕事だから何とも思っていなくてもね…
【不妊外来 第0週】
Aクリニックの初診枠を予約。
初診は必ず配偶者と受診するようにと書かれている。
そらそうだ。不妊治療は夫婦2人の治療。
土曜日や祝日も受診できるようになっていて、とても有難い。
そこは総合病院では無理ですよね。
【持っていくもの】
過去の採血データ
配偶者と私2人分の保険証