2014年春夏パリ・コレクションで、注目を集めた新進デザイナーによる二つのバッグブランドがあった。どちらもフランス国内でのほぼ完全なハンドメード。伝統の技術にこだわりながらも、次代のものづくりに向けた新しいセンスを感じさせるのが特色だ。その理由を2人の作り手に聞いた。
刺繍で海の物語
ヘミングウェーの「老人と海」や三島由紀夫の「午後の曳航(えいこう)」……。「オランピア・ル・タン」の定番は、本の形をしたクラッチバッグだ。今シーズンのテーマ「海洋」に合わせて、バッグには世界の文豪が書いた海の物語が緻密(ちみつ)な刺繍(ししゅう)で表現されている。
バッグの形がユニークで図柄もポップな感覚なのだが、どこか懐かしい雰囲気もある。フランスらしい奥深い配色に、丁寧な細工。魚形やミニハンドバッグの製品もあって、すでに熱狂的なファンも多い。中心価格は約20万円で、有名ブランドとほぼ同じくらいだ。
「1960年代のピンナップガール、日本のセーラームーンやスタジオジブリのアニメも参考にしている」とデザイナーのオランピア・ル・タン(36)。「彼女たちはみな自由で魅惑的で自立しているから」と笑う,大学生のファッション。
ル・タンは英国人の母とベトナム系フランス人の父を持ち、パリで育った。独学でファッションを学び、シャネルやバルマンを経て09年に独立。祖母から繊細な刺繍の技を受け継ぎ、有名なイラストレーターの父からはグラフィックと文学の影響を受けた,puma by miharayasuhiro。12年秋冬から服も手がけている。
バッグは、一つ作るのに刺繍だけで50時間かかる。だから代表作の箱形クラッチは、自分の好きな数字である16個しか作らない。
「パリにこもり、自分をひきつけることだけをやっていきたい。ずっと続けることで、いつか確かな糸口につながると思う。その流れの中で、過去の伝統は何かを生み出す発想源に、きっとなってくれる」
触り心地も重要
もう一方は、1849年創業のフランス最古といわれるトランクメーカー「モワナ」だ。ここ半世紀ほどは影が薄かったが、巨大ブランド企業LVMHグループのベルナール・アルノー会長が出資。エルメスからクリエーティブディレクターとしてインド出身のラメッシュ・ナイール(48)を迎え、2年前にパリに出店した。
トランクだけでなく、モノグラム柄の極薄トートバッグや、シティーバッグなども発表している。
「モワナは音楽で言うとラップじゃなくて、古いジャズとかバッハだ」とナイールは語る,メンズ 靴 激安。「その古典的な良さを現代によみがえらせるには、ブランドの特色を最小限にとどめるように、あらゆる要素を削っていく作業が求められた」
たとえば、19世紀のモワナのトランクは当時の車に積みやすいように、一部分が曲線になっていた,t楽天市場。そのカーブをハンドバッグの金具やフォルムに少しだけ残す、という具合だ。また、大事にしているのは、「触った時の心地よさ」という。その分だけでもいくつもの工程が必要だ。
伝統を素材にしつつ、その痕跡を削り取った空間に未来を忍び込ませる。「その作業を、工房のたったの十数人の手仕事でやるのは本当に大変。でも、すべてがオートマチックでSF的な虚構のような現代で、手作りこそが、将来につながるたった一つの方法だと信じている」とナイール。
東京の伊勢丹新宿本店で30日まで、過去のトランクの展示や新作を販売する催しを開いている,モンクレール ブランソン グレー。
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