「もうすぐお別れだな……」
「もうすぐですね」
一月の終わり、粉雪が舞う喫茶店。恋人の真冬は、大好物のかき氷(チョコ味)を口に運びながら、ため息をつく。「思えば初めて会った時も、再開したときも、生き別れた時も……そして、今日の別れも雪だ……」
「裕一くん、また、途中から声でてますよ。なんか、カップル消滅みたいな、いい方ですよ」
長い黒髪を揺らしながら慌てる真冬。
「冗談だ」
「なんで、そういう事言うんですか」
プニプニ怒る姿が可愛いくて、ついつい、からかってしまう。
「まぁ、永遠の別れという訳じゃないんだ。また、夏休み会おうぜ」
「はい。でも寂しいです」
真冬は目を伏せる。今にも泣きだしそうな顔だ。
真冬は両親の仕事上、ニュージーランドに住んでいる。
冬休みは真冬が日本に、夏休みは俺がニュージーランドにそれぞれホームスティするという訳だ。で、今日が最後のお別れの日。
「真冬、これ、ちょっと早いけどフラワーバレンタイン
俺は、桜の枝を真冬に差し出した。
「毎年、桜の木なんですね」
「まぁ、俺達にとって思い出の花だからな」
「そうですね」
真冬はそこで顔を真っ赤にする。ちなみに、俺も真っ赤にする。
俺達は雪の降る桜の木の下で初めて交わったという貴重な体験をしている。
真冬は、それを思い出してるんだろう。そして、俺も……
「じゃあ、これ、少し遅いですけどバレンタインチョコです」
と、食いかけのかき氷を渡す。
「ちなみに、間接キスですよ」
「たく、小学生か」
毎年、恒例のやり取り。
「今年は秋夜さん、いませんよね」
「ああ、オババ、仕事って言ってたからな。もろ残念がってたからな」
秋夜さん……俺のめんどくさいお母様。人の恋愛にチャチャ入れるのをライフワークとしてるはた迷惑なお母さんだ。
俺と真冬はキョロキョロして、本物のキスを落とす。
「へへへ」
真冬が照れ臭そうに笑う。
「実はですね。今回はサプライズがあるんですよ」
と、不敵な笑みを浮かべる真冬さん。
隣には、女の店員さんと、チョコレートケーキ。
でかいやつ。ウェディングケーキばりにでかいやつ
「あの……真冬さん??」
「バレンタインのチョコです。実はここの喫茶店のマウンテンケーキ食べてみたかったんです」
目を輝かせる真冬。実はこいつ大食いファイター。
「いや、いくら真冬でもこの量は無理だろ」
見上げる俺。
「残ったら秋夜さんに上げてください。きっと喜びますよ」
「そうだな。では三人で頂こう」
なぜか、店員さんが話に入ってくる。
「………秋夜さん」
「オババ……」
はもる俺達。店員さん、なぜか、俺のお母様。
「それにしても、情熱的なキスだったな。母さんは息子の成長に照れを感じたぞ」
ニシシと得意げに笑うおばば
「ぎゃあああ~~~」
「ぎゃあああ~~~」
俺と真冬は、あまりの恥ずかしさに叫び声を上げずにはいられなかった。
「もうすぐですね」
一月の終わり、粉雪が舞う喫茶店。恋人の真冬は、大好物のかき氷(チョコ味)を口に運びながら、ため息をつく。「思えば初めて会った時も、再開したときも、生き別れた時も……そして、今日の別れも雪だ……」
「裕一くん、また、途中から声でてますよ。なんか、カップル消滅みたいな、いい方ですよ」
長い黒髪を揺らしながら慌てる真冬。
「冗談だ」
「なんで、そういう事言うんですか」
プニプニ怒る姿が可愛いくて、ついつい、からかってしまう。
「まぁ、永遠の別れという訳じゃないんだ。また、夏休み会おうぜ」
「はい。でも寂しいです」
真冬は目を伏せる。今にも泣きだしそうな顔だ。
真冬は両親の仕事上、ニュージーランドに住んでいる。
冬休みは真冬が日本に、夏休みは俺がニュージーランドにそれぞれホームスティするという訳だ。で、今日が最後のお別れの日。
「真冬、これ、ちょっと早いけどフラワーバレンタイン
俺は、桜の枝を真冬に差し出した。
「毎年、桜の木なんですね」
「まぁ、俺達にとって思い出の花だからな」
「そうですね」
真冬はそこで顔を真っ赤にする。ちなみに、俺も真っ赤にする。
俺達は雪の降る桜の木の下で初めて交わったという貴重な体験をしている。
真冬は、それを思い出してるんだろう。そして、俺も……
「じゃあ、これ、少し遅いですけどバレンタインチョコです」
と、食いかけのかき氷を渡す。
「ちなみに、間接キスですよ」
「たく、小学生か」
毎年、恒例のやり取り。
「今年は秋夜さん、いませんよね」
「ああ、オババ、仕事って言ってたからな。もろ残念がってたからな」
秋夜さん……俺のめんどくさいお母様。人の恋愛にチャチャ入れるのをライフワークとしてるはた迷惑なお母さんだ。
俺と真冬はキョロキョロして、本物のキスを落とす。
「へへへ」
真冬が照れ臭そうに笑う。
「実はですね。今回はサプライズがあるんですよ」
と、不敵な笑みを浮かべる真冬さん。
隣には、女の店員さんと、チョコレートケーキ。
でかいやつ。ウェディングケーキばりにでかいやつ
「あの……真冬さん??」
「バレンタインのチョコです。実はここの喫茶店のマウンテンケーキ食べてみたかったんです」
目を輝かせる真冬。実はこいつ大食いファイター。
「いや、いくら真冬でもこの量は無理だろ」
見上げる俺。
「残ったら秋夜さんに上げてください。きっと喜びますよ」
「そうだな。では三人で頂こう」
なぜか、店員さんが話に入ってくる。
「………秋夜さん」
「オババ……」
はもる俺達。店員さん、なぜか、俺のお母様。
「それにしても、情熱的なキスだったな。母さんは息子の成長に照れを感じたぞ」
ニシシと得意げに笑うおばば
「ぎゃあああ~~~」
「ぎゃあああ~~~」
俺と真冬は、あまりの恥ずかしさに叫び声を上げずにはいられなかった。