「変わりたい」「自分を変えたい」
と、ワークショップに参加してくださって
すてきな成果をどんどん出されている方でも
最初にぶつかった大きな壁が
自分が「悩んでいる」
という事実を、受け入れること
だったんだよね・・・という方。
実は、少なくなかったりします。
て、言うか。
わたし自身が、まさに、そういう人でした。
誰々のせいで、困ってる。
何々のせいで、大変だ。
でも、その誰々は、何々は、
どうしようもなくそうしていることで
仕方がないから。
これでいいの。
これしかないの。
わかってるから、そのことに文句なんて言ってないでしょ。
だから外野は黙ってて。
だって他にどうしようもないんだもん・・・と、耳を塞いで。
モノワカリのよさそうなコトバで、
自分を欺き、悟ったようにヘラヘラして。
どうせ誰にもわからないと心を閉ざして、
内心は、へんな有能感に囚われていました。
この状況は満足には程遠いけど「〇〇だから仕方ない」し、
それがわかっているわたしは、「困ってなんかいない」どころか
「そこそこうまくやってる」はずだって。
窒息ギリギリまで首を締められているのに
この姿勢で耐えれば、それほど痛くないから大丈夫、と
空威張りしてるみたいな「有能感」で。
・・・・という状況を作り出しているものの正体が
無力感 だということは、
先月開催した
ご参加くださった方たちだったら、ピン!と来てるかもですが・・・
まさにその中にいるときって、自分では
なかなか、気付いたりできないものなんですよね。
それどころか、他の人から何か指摘されでもすれば
「この人、何もわかってない」と
憤慨したり、馬鹿にしたり、反抗したり。
自分の思い込んでる感じ方こそが【事実】だと決め込んで
残骸のようなプライドをかき集め
平気な顔を世間に向けるのに、必死でした。
苦しくてたまらなかったけど、
それを認めてしまったら
もう、苦しさを我慢することができなくなってしまいそうで
叫び出しそうな自分を抑えることに必死でした。
そうして自分の声を抑え込んでいるうち
ついには、喋ろうとすると激しく咳こむようになり、
言葉を発することが、本当に、全くできなくなりました。
いま、あのときのことを振り返ってみると
怖かったんだなあ・・・と思います。
叫んでしまいそうな自分が、怖かったし、
「ヘーキ」じゃなくなることが、怖かった。
わたしが平気な顔をしていることでしか
大切な人たちを守ることができないような気がして。
わたしが耐えきれなくなって手を離したら
大切な全てがバラバラに壊れてしまうような気がして。
そんなはず、ないんだけどね。
でも、思い込んじゃってたんですよ。
で、ね・・・
そんな経験をしてきたわたしから
いま、同じような経験をしている方がいらしたら
ひとつ、お伝えしたいことがあります。
辛さを辛さと認められない、
苦しさを、うまく受け取れない、
と、いうことがあるとき。
ヘーキだもん!
正しいもん!
これでいいんだもん! と
いつもの思考で頭の中を満たす前に
認められない・受け取れない、自分
怖くて怖くてたまらない自分を、
そのまんまありのまま
いちど、受け取ってみるといいんだよね。ということ。
そして、もしできそうだったら
「頑張ってきたね」
「ひとりで大変だったね」
「お疲れさま」
と、労ってあげることに、
ちょっとトライしてみてほしい。
何度も何度も声をかけてあげるうちには
最初、そんなことないよっ!と意地を張ってた自分さんも
「・・・うん」
「そうなんだよね」
「ひとりで、ずっと寂しかった・・・」
と。
辛い気持ちを、少し、教えてくれるときが来るかもしれません。
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