日常生活は、
うっかりすると単調に見えて。
今日と同じ。または、
想定通りの
明日が来るような。
そんなマボロシを、
思い描いてしまうけれども。
そんなこたない。
どの一瞬も、本当に微妙なバランスの上に
やっと成り立って顕れる、奇跡の世界。
「また」でいい、
「今度」でいい、
「次の機会」でいいなんて
絶対に思ってはダメよ。
そんなものは、
どこにも保証されてないんだから。
大事にできるのは「今」しかないの。
と、繰り返し繰り返し教えてくれたのは
子どもの頃に空襲で親友を亡くして
自分自身も三途の川を渡りかけた経験をもつ
母だけれど。
そのこと、わたしが実感できたのは
大人になってからだなあ。
そうなんだ。
つまり、
失うから、大切なんじゃない。
このことが、わかったのは。
あのね。
「今」というのは。
「ある」から、素晴らしいのだわ。
たとえば、どんなに楽しくても、
時が過ぎてしまうのは
時が、わたしたちを憎んでいるからじゃなく
無数の「ある」を、
世界に在らしめるため。
いつかきっと
「時」のない宇宙からこちらを見たら
「今」というダイヤモンドがぎっしり輝く
宝箱のような、こちらの宇宙が見えるはず。
ので、ね。
心塞ぐときも
不安の騒がしいときも
それは全て、輝く「今」の
奇跡の一部に過ぎないし
次の奇跡が連なった
愛の姿でしかないのです。
大丈夫。
大丈夫だから。
「今」を信じて、
共にいよう。



