先月下旬、久し振りに図書館へ行って本を探していました。

だけど、読んでみたくなるような題名がない?

題名で探すのも変ですが・・・作家で好きな人がいるわけでもないので

私のような者は、題名で決めるしかないのです??笑


昔はもう少し本の量があった気がするのですが?

全然無い?と言うか・・・

帰ろうかな?と思った時、職員の人が返却された本を棚に戻していました

それが『隠蔽捜査』

警察物なら間違いは無いかなと?借りてみました。


読み進むにつれ・・・以前ドラマで見た内容である事に気が付きました。


東大を卒業し、国家公務員I種試験を合格したキャリア『竜崎伸也』と

小学校時代同級生だった『伊丹』

家族、警察内部の上下関係?などなど織り込んだ物語です。


伊丹は、私立大卒

キャリアの世界では、国立大が当たり前で有名私立大は珍しいのだとか?

入庁式で伊丹の姿を見つけた竜崎は、一番合いたくない男に意外な場所で出会った事に驚く。

竜崎には、小学校時代伊丹に苛められていたと言う苦い思い出があったからだった。


題名にある『隠蔽』と言う言葉どおり・・・

家族の中での犯罪発覚

警察内部の犯罪発覚

この2つの発覚を隠蔽するのか・・・どうするのか?と言う事なんですけどね?


私が興味を持ったのは、物語の中で竜崎と言う人が変人扱いされている点と伊丹に受けた苛めの傷が大人になっても残っていると言う点です。


この竜崎と言う人間像が、どうも私とダブル気がして・・・?笑


竜崎と言う人は、仕事に忠実であり、警察官と言う仕事に誇りを持っている

自分のやるべきことを心得

きちんきちんと仕事をこなしているはずなのに・・・変人扱いされる?


妻には「あなたのような変わった官僚がいるから日本が良くならないのよ」などと言われる始末


夜中に呼び出されれば、起きようと気を使う妻に「寝ていていい」と優しい言葉をかける竜崎

夜中に呼び出される夫に気を使う事が、妻の仕事ではないと割り切っているのです。

妻は、そんな夫の性格を見抜いているから??

結婚生活で学んだ知恵なのかもしれませんが?彼には逆らわないようにしている。


しかし、こうした性格が息子に犯罪を犯させてしまう・・・


何もかも、俺の言うとおりにしていれば間違いはないのだ・・・と思い込んでいる竜崎?


何だか、読んでいると身につまされる???

多分私も、彼のような感じなのではと・・・

伊丹との苛め問題も・・・47歳にして初めて、苛めによって受けた傷の事を伊丹に打ち明ける。


伊丹は竜崎の言葉に驚く・・・苛めていたなんて?そんなはずはないと・・・


苛めていた人間は、苛められていた者の気持ちなど分からない

だから平気で忘れる事が出来るのだ・・・と伊丹に食って掛かる


いいな・・・と思うのは、お互いが腹を割って話せた事


お互いの思い違いだったとしても、腹に締まっておいては何の解決にもならないのだ

そして多くの人は「そんな昔の話・・・」と一笑に付し背を向ける


苛められた人間は、何故苛められなければならなかったのかを知りたいのだ?

楽しく過ごせたはずの学校生活を、苛めによって嫌なものにされたのだから・・・聞く権利はあるはず!

だけど殆どの人達が話すきっかけを持てずに終わる。


竜崎が伊丹の態度・言葉遣い・仕草など何かにつけて「昔 お前はいつもそうだった」と振り返る。


伊丹にしてみれば寝耳に水


私も何度、同じような場面に出くわした事か・・・


最近では、同期の人たちと再会してじれったく思う事がしばしばだった。

苛められた事が忘れられず、苛めた相手がいるから参加したくないと言う人がいた?

あいつが嫌だ!こいつが嫌だ!と言うのはいいが、その嫌な奴のために、せっかくの思い出の場を棒に振ってもいいのか?

会いたくない奴ばかりではないはずなのに、何十年たった今も、その亡霊と戦う事を諦めて、自分の大切な時間を無駄にすると言う事が、どんなに勿体無い事だと言う事を?何故分ろうとしないのか?


ウェ~~~!!叫び

このお節介な性格・・・

この上から目線の偉そうな考え方・・・

これこそが竜崎流って事なんだよね??笑


さてと・・・飯の支度・・・飯の支度と・・・おにぎり