第二話 『轟く閃光、キュアライトニング登場!!』 後半 | WakeUp!プリキュア3shine!

第二話 『轟く閃光、キュアライトニング登場!!』 後半


 ・CM明けアイキャッチ


 ・場面《サンタマリア学園 武道館裏》
 画面、武道館内で稽古をしている剣道部の練習模様。
 画面、武道館の外見を映す。
 バシバシッと竹刀が当たる音が鳴り響いてる。
 画面、そのまま横へ移動して、武道館裏の広場にいる輝たちに近づく。
 剣道部員 「めーーーーんっ!」
 屋外にも届く剣道部員の声。
 画面、腕を組んで目を閉じているあかり。

 あかり 「……大体の説明はわかったわ」
 輝 「ホントッ?!さすがあかりちゃん!」
 あかり 「つまり、その居なくなったってい う星空の女神様っていう人の代わりに世界の夢を守る。そのためにあなたたちを 狙って襲ってくるディザイヤーっていう悪者と戦う……そういうこと?」
 レム 「そ、そうレ ム!良く分かってくれたレム!」
 レム、嬉しそうに飛び跳ねる。
 レム 「いくら説明しても分からなかった誰かさんと は大違いレム」

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 横目で輝を見るレム。
 輝、苦笑い。
 輝 「ははは、ごめんなさい」
 あかり 「で、輝がそのプリキュアになって 今戦ってるのね?」
 レム 「そう レム。昨日もディザイヤーから僕たちを守ってくれたレム」
 あかり、考えているように下を向いている。
 輝 「……あかりちゃん?」
 あかり、輝を見る。
 あかり 「輝、今からでも遅くない。プリキュアやめ なさい」
 輝 「……え?」
 画面、輝の顔アップ。驚き戸惑っている。
 あかり 「話を聞いてずっと思ってたの。とても信じ られる話じゃないけど、輝はこんな嘘つける子でもないし、とりあえずこの話は 信じるわ」
 画面、あかり。目を瞑っている。
 あかり 「……でも」
 あかり、瞑っていた目を開ける。
 あかり 「それが本当なら、輝。あなたにはプリキュ アなんて無理よ」
 レム 「そんなこと無いレム!輝はちゃんと プリキュアの資格を持ってるレ……」
 あかり 「輝のこと何も知らないのに勝手な こと言わないでよ!」
 あかり、力強い口調。
 レム、たじろぐ。輝、驚く。
 あかり 「……私は、やらない」
 レム 「……レムゥ 」
 レム、落ち込んだように下を向く。
 あかり、食べ終わったお弁当を片付けて立ち上がる。

 あかり 「ごちそうさまでした」
 輝を一度見たあと、その場を去るあかり。
 輝 「……あかりちゃん」
 あかりが去った方を見つめる輝。
 武道館の中からバシーンッと竹刀が当たる音が聞こえた。



 ・場面《武道館内 剣道場》
 画面、振り上げられた腕。
 審判 「一本!!」
 画面、息が少し上がった小柄な選手が面を外す。
 冴島(さえじま)よみ、登場。
 うかない顔のよみ。
 部員A 「すごいな。これで10人抜きだ」
 部員B 「部長もやられたし、こりゃとんでもない1年が入ってきたな」
 よみ 「……ふぅ」
 軽い深呼吸をした後、ふっと武道館の外にいた輝をみつけるよみ。
 画面、ベンチに座って下を向いてる輝。テーブルの上でレムが必死に励ましている。
 画面、よみ。
 あまり気にしない様子でよみ、画面外へ歩いてフレームアウト。


 ・場面《サンタマリア学園 校門付近》
 画面、サンタマリア学園の校舎。
 終業のチャイムが鳴る。
 放課後。
 鞄を肩に掛けて力なく歩いている輝。
 ノン 「輝、元気出すノン。輝が元気ないとノンたち もなんだか寂しいノン」
 レム 「……輝」
 鞄から顔を少し出していたノンとレムが心配そうな表情を浮かべる。
 輝 「うん……でも、結局あのあとあかりちゃん、な にも喋ってくれなかったし。授業終わってもすぐ部活行っちゃって……あかりちゃん、プリキュアをやめろだなんて、どうしてなんだろ」
 前を向いたまま暗い表情をする輝。
 スイミー 「それは、きっと輝のことが心配だからミ ー」
 輝 「え?」
 鞄からスイミーが顔を出す。
 スイミー 「きっとそのあかりって子は、輝が危ない 目にあうんじゃないかってとても心配してるんだミー」
 輝 「……」
 輝、考えて込んでいる表情。
 スイミー、再び鞄の中へ入る。
 レム、ノンそのままお互いの顔を見る


 ・場面《通学路 商店街を少し外した通り 夕方 》
 スポーツバッグを肩に掛けて、腕を組みながら歩いてるあかり。

 あかり 「少し強く言い過ぎたかなぁ……でも、あの 子は昔から無茶するし、本当に危ないならなんとかしてやめさせないと」
 画面、壁に寄りかかっている輝。それを通り過ぎるあかり。
 あかり 「……ん?」
 輝に気が付いて振り向くあかり。
 あかり 「輝?」
 画面、輝。笑顔になる。
 輝 「あ!あかりちゃん!!」
 あかりに近づく輝。
 あかり 「どうしたの?こんなところで」
 輝 「うん。いろいろ考えたんだけど、やっぱり私、あかりちゃんにプリキュアになって欲しくて……」
 あかり 「はぁ……輝ぅ?」
 やれやれ、といった表情で首を振るあかり。
 あかり 「お願いだから余計な事に首を突っ込まない で。あんたにもしものことがあったらどうするの?」
 輝 「でも、でも……」
 あかり 「とにかく、プリキュアなんてやめな!」
 ビシッと指を立てて強い口調であかりが言う。
 画面、ダハーの口元。
 ダハー 「そ、それ 、賛成」
 画面、あかりの後姿。輝、あかりの後ろへ視線を移す。振り向くあかり。
 画面、ダハー全身。
 そこから上半身アップへと切り替わる。
 ダハー 「や、やっとみつけたぞ。プリキュア!」
 画面、あかり。ズイッと一歩前へ出る。
 あかり 「ちょっと!あんた、なんなのよ!今私たち 大事な話してるのよ!邪魔しないでくれる?」
 輝 「あなたは!?」
 鞄からレムたち3人が飛び出す。
 レム 「ディザイヤーレム!」
 画面、驚いた顔あかり。
 あかり 「えぇ?!これが戦う相手なの?このパッと しないやつが?」
 ダハーを指差すあかり。
 画面、眉をピクピクさせてるダハー。怒りマーク。
 ダハー 「この前はゆ、油断したが……きょ、今日は !」
 ダハー、懐から悪夢のカタマリを取り出し、上へ投げる。
 ダハー 「夢より生まれし悪夢の化身、ネムイナーよ !この世界に漂う夢に取り付き、恐怖を撒き散らせ!!」
 ネムイナー登場。

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 バレーボール形のネムイナー。両手は筒状になっている。
 ネムイナー 「……ネムイナー!」
 画面、不気味に微笑んでいるダハー。
 ダハー 「今回の僕は、ほ、本気だぞ」
 画面、恐怖と驚きの顔をしたあかり。
 あかり 「な、なによ、これ……こんなのと戦うの? !」
 画面、あかりをかばう様に前に出た輝。
 輝 「あかりちゃんはレムたちを連れて安全なところ へ!」
 メロディバンクを構える輝。
 画面、空いているほうの輝の手を強く握るあかりの手。
 画面、輝の振り向き顔。
 輝 「え?」
 画面、俯いてるあかり。
 あかり 「……こ、こんな危ないこと、輝にはムリよ !」
 輝、あかりと向き合う。
 輝 「でもあかりちゃん。私が戦わないとみんなの夢 がこんな悪いことに使われちゃうんだよ?」
 凛々しい顔の輝。
 輝 「そんなの、絶対ダメだと思う。だからたとえム リでも、私は最後まで諦めないよ」
 輝、掴んでいたあかりの手をやさしく解く。
 ネムイナーに向き合い、メロディバンクを構える。


 輝 「ウェイクアップ! !プリキュア・エボリューション!!
          大地を照らす目覚めの光 キュア・グロウ!!」


 輝、プリキュアへ変身。
 画面、驚いてるあかり。
 あかり 「て、輝……」
 グロウ、ネムイナーと戦闘。
 画面、あかりを見上げているレム。
 レム 「今のうちに安全なところへ逃げるレム」
 ノン 「はやくノン」
 あかり 「……にげる?」
 レムたちを一度見たあと、再びグロウを見るあかり。
 あかり 「……(輝はみんなの夢を守るためにあんな にがんばってる。なのに、私は……)」()は心の声。
 画面、戦ってるグロウ。
 ネムイナー、筒状の手からボールを発射。
 グロウ、とっさに避ける。
 避けた先にダハーが回りこむ。
 グロウ 「ッ!?」
 ダハー 「あ、甘い!」
 ダハー、キック。
 グロウ 「きゃぁああ!!」
 腕で防御したが、地面へ落とされるグロウ。
 画面、あかり。
 あかり 「輝!!」
 画面、起き上がろうとしてるグロウ。
 グロウ 「ぐっ……くっ」
 そこにダハーが上から降りてくる。
 ダハー 「ぼ、僕が本気になれば、こんな、もんさ」
 ダハー、笑う。
 ダハー 「プリキュア!か、覚悟!」
 ダハー、グロウへ攻撃。
 画面、すごいスピードで飛んでくるバレーボール。
 ボール、ダハーに直撃。
 ダハー 「ぶへっ!!」
 その場で一回転して倒れるダハー。
 グロウ、ボールの飛んできた方向を見る。
 画面、グロウの顔アップ。驚いている。
 グロウ 「あ、あかりちゃん!?」
 画面、ボールを構えているあかり。
 あかり 「私の親友になんてことしてんのよ!」
 キッとした表情のあかり。
 画面、起き上がったダハー。
 ダハー 「ぐぐっ……じゃ、邪魔をするな!」
 画面、スマッシュを打つあかり。
 あかり 「親友のピンチを、黙って見てられます…… かっ!!」
 ボール、ダハーへ飛んでくる。
 ダハー 「ひっ!!」
 ダハー、すばやく避ける。 
 ネムイナーの肩へ乗るダハー。
 ダハー 「ネ、ネムイナー!あ、あいつを先にやっちゃえ!!」
 ネムイナー 「ネムイナー」
 あかりに向かってボールを一発、発射。
 あかり 「ッ!!」
 足元に居たレムたちをかばう様に抱き上げて身構えるあかり。
 画面、ボールが着弾して土埃が上がる。
 画面、ダハー。
 ダハー 「ふふっ……ん?!」
 眉をひそめるダハー。
 画面、晴れた土埃からあかりたちをかばってダメージを受けたグロウ。

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 あかり 「輝!!」
 レム 「グロウ!」
 グロウ 「……だ、大丈夫?」
 あかり 「輝……あなた」
 画面、ダメージで膝をつくグロウ。
 あかり、レムたちを降ろして駆け寄る。
 グロウ 「はぁはぁ……」
 あかり 「輝……」
 あかり、心配の顔からキッと決意をした顔へ。
 ネムイナーに向き合うあかり。
 あかり 「私は……夢を守るとか、そんなのまだでき るか分からないけど……」
 画面、ノンの胸の辺りが光りだす。
 ノン 「ノン?!」
 レム 「ど、どうしたレム?!」
 ノン 「ゆ、夢のかけらが……」
 画面、あかり。
 あかり 「でも、傷ついてる親友を、私は守りたい! !」
 画面、ノンの持っていた夢のかけらがメロディバンクに変わる。

 レム 「こ、これは……」
 スイミー 「きっと、友達を守りたいという 強い意志が夢のかけらにも伝わったんだミー」
 ノン 「あかり!」
 メロディバンクをあかりに投げ渡すノン。
 画面、横から見たあかり。
 あかり、メロディバンクを見ないでキャッチ。
 すぐに構える。

 あかり 「ウェイクアップ!!プリキュア・エボリューション!!
天空を駆ける一筋の閃光 キュア・ライトニング!!」




 あかり、ライトニングへ変身。
 画面、驚いたダハー。
 ダハー 「な、なに!!プリキュアは1人じゃないのか!?」
 画面、ネムイナーを見るライトニング。
 ライトニング 「これ以上、グロウを傷つけるのは私 が許さない!」
 ビシッと指を指すライトニング。
 ダハー 「ぐぐっ……ひ、ひとり増えたくらいでどう だというんだ!ネ、ネムイナー!」
 ネムイナー 「ネムイナー」

 ネムイナー、両腕を合体させて巨大な大砲を構える。
 画面、ライトニング。
 画面、大砲を発射するネムイナー。
 画面、パンチを繰り出すライトニング。
 ライトニング 「でりゃぁあああああっ!!」
 ボールをパンチで跳ね返す。
 ダハー 「な、なにぃ?!」
 ダハー、避ける。
 ボール、ネムイナーの大砲に入って爆発。
 倒れるネムイナー。
 ノン 「ライトニング!今ノン!」
 うなずくライトニング。
 胸のアクセサリーに手をやると、光の玉が飛び出した。
 ライトニング 「轟け!プリキュア・ライト ニングスマッシュ!!」


 助走をつけて勢い良くジャンプする。そこから強烈 なスマッシュを繰り出す。
 雷のようにジグザグに走りながら、ネムイナーに直撃。
 当たった瞬間に光の玉がネムイナー全体を包む。
 ネムイナー、消滅。
 ダハー 「ぐっ!ま、またしてもぉ!!」
 ダハー、退却。
 辺りが明るくなって、壊れた物が直っていく。
 画面、何かに気が付いて空を見上げるライトニング。
 上から夢の雫(浄化された悪夢のカタマリ)がライトニングの目の前に下りて くる。
 それを右の掌に乗せるライトニング。
 落とさないように夢の雫をしっかりと握る。

 ライトニング 「……ふぅ」
 グロウ 「あかりちゃん!」
 一息ついたライトニングの後ろからグロウの 声。
 グロウ 「すっごくかっこ良かった!やっぱ り、あかりちゃんはプリキュアになってもすごいんだね」
 ライトニング 「ま、まぁね」
 興奮したグロウと照れてるライトニング。
 ライトニング 「こんなの楽勝よ!これからは私にまっかせなさい♪ 」
 Vサインを決めるライトニング。
 嬉しそうに飛び跳ねるグロウ。
 画面、はしゃぐ2人から空を映すように上へ。



 ED
 ・予告
 あかり 「流れでプリキュアになっ ちゃったけど、どうしたものか」
 輝 「さぁ!あと1人のプリキュアをみんな で探そう!」
 あかり 「はぁ、相方はいつも通り能天気と いうかなんというか」
 輝 「あ!あの子なんてどうかな?」
 あかり 「もう、そんな簡単に決めないの… …って、女の子がネムイナーと戦ってる?!」

 輝 「次回!ウェイクアップ!!プ リキュア3Shine!!
    『漆黒の剣、キュアナイト参上!!』」

あかり 「次回も私に、任せなさい♪」
 輝 「あ!私のセリフのところ……」



WakeUp!プリキュア3shine!-02予告




作者コメント「黒羽 烏」-------------------------

 第二話後半、おまたせしましたぁ!!( え?
 今回もやはり、締め切りギリギリでした 。(汗
 なんだろ。やっぱりシナリオは難しいですし、僕ではとても力不足でとっても限界です (^ー^
 書いてるとき、勉強不足で知識不足……常に自己嫌悪に駆られながら切磋琢磨です・°・(ノД`)・°・
 第一話では、たくさんの方に見て頂き、僕たちだけでは気づかない所のご指摘、ならびに励みになる感想を送っていただきました。

 シナリオに手一杯で、返信を怠っている こと、ここでお詫びしたいと思います。
 これからは、もっと積極的に返信に参加 しようと思います!……お手柔らかにお願いします(笑

 最後に、もしもシリーズ 『黒羽 烏の 心の花がとられたら』

 サソリーナ 「デザトリアンのおでまし よ~~~」
 デザトリアン 「……………ないよぉ」
 サソリーナ 「 ……?」
 デザトリアン 「シナリオが進まないよ ぉ!!」
 サソリーナ 「 な、なんて負のパワーなの?!」
 花「きゃ~~~ ~~~~」
 デザトリアン 「構成なんて知らないよ ぉ!なんだよ、なんかの食べ物かぁ?!」
 サソリーナ 「 こ、こりゃ手に負えん。退散よぉ」
 デザトリアン 「オチなんて知らないよ ぉ!誰のあだ名だよぉ!!」
 今でも近くの河川敷で暴れている。
 
 めでたしめでたし

 第三話もお楽しみに!!

 次の更新は3月の14日を予定しております!がんばります!!
 それでは、おつかれさまでした!(*゜▽ ゜ノノ゛☆




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 設定は随時更新していく 予定です。
 ストーリーを進めていく上で必要とあらば
 設定を多少変える場合もありますのでご了承ください